おでんってけっこう地域性があって、関東ではちくわぶを入れるとか、関西ではスジを入れるとかさまざまでおもしろいですね。自分で作ると汁が赤くなるので入れないんだけど、ハコダテンヌにとっては花見の屋台のおでんのタコの足まるまる一本入ってるのがなつかしいです。
オデンデンデデン♪オデンデンデデン♪(ターミネーターのテーマで)
おでんは各家庭や地域でお好みがあるでしょうからご参考程度に流し読んでくださいませ。
たぶん必須なおでんだね
大根
豆腐
練り物数種(ちくわ、ハンペン、天かま、さつま揚げなど)
こんにゃく
たまご
昆布
好みで用意するおでんだね
鶏つくね
魚つみれ
キャベツ巻き
巾着 (中身は餅、つくねだね、たまごなど)
すじ
たこ
がんも
厚揚げ
ちくわぶ
以上のほかにもあるでしょうが、全部で7-8種類もあれば家庭のおでんには充分じゃないかと。
人気のおでんだねですが、にんじんは汁が甘くなってしまうのがイヤで私は使いません。じゃがいもは汁が濁るのがイヤなのでこれも私は使いませんがこれも好みでお使いください。
まずはダシを用意するよー!
だし汁はケチケチせずに余ったら他の料理に使えばイイやくらいの気持ちで濃く作ったのをタップリ用意した方がいいです。ご参考までに前回のいりこダシのレシピをご覧ください。
タップリの水に煮干の粉と昆布を入れて一晩おき、一度煮出して漉して使います。
昆布はそのまま具にしちゃうので、出し昆布じゃなくて早煮昆布とかでいいと思います。
道南出身なので昆布は実家から送ってもらったいいのがあるのよ。適当に切って結んでおきますが、けっこうすべるので長いまま結んでから切る方が作業がラクです。
鶏つくね・作り方
私は割高な練り物を日系スーパーで買うのが業腹なくせにおでんの種は何種類も欲しいとか思ってしまうので、鶏つくねくらいは自分で作り、魚河岸揚げっぽい練り物も揚げちゃいます。
鶏ひき肉200gにたまご1個、塩こさじ1、酒おおさじ1.5、上新粉(うるち米の粉です。私はNYでは手に入りにくいのでrice flour として売っている長粒米の粉を使っています。なければ片栗粉とかでオッケです)、しょうゆおおさじ1を入れます。
手で練ったら準備ヨシ!
用意しただし汁を鍋に入れて火にかけ、軽く塩とチョッピリしょうゆを入れます。しょうゆの使用量にも地域差があるでしょうけど、奈良在住時に関西のおでんのうまさに開眼してしまった私は函館のスタンダードよりはずっとしょうゆ使用量が少ないです。
だし汁がくらくら沸いてきたらつくねのタネをスプーンでぽとんと落としていきます。
タネを落としたら、浮き上がってくるまでは触っちゃダメよ!くずれて散らばってしまいます。
浮き上がってきたら玉じゃくしなどですくい上げます。鶏風味が加わってさらにおいしくなっただし汁ですが、このままおでんに使います。ビジュアル的に美しいおでんを目指すなら、鶏つくねを煮た後いちど漉しておくと澄んだ汁にできます。
下準備
面倒なようですが、大根はやっぱり下ゆでしておいたほうがいいと思います。下ゆでしておかないとなかなか煮えない、味しみがイマイチ、おでんのつゆ全体が大根くさくなりすぎるなどのネガティブ要素が生じます。
好きな大きさに切った大根を、米のとぎ汁で下ゆでします。面取りすると美しいですね。私は何種類も一度に食べたい派なので具は小さめが鉄則、大根も半月に切ってしまいます。ゆで卵を一緒にゆでてエコロジーへの関心の高さをアピールしつつ大根に箸がすっと通るくらいゆでましょう。
また、これも面倒なようですが、私は練り物やこんにゃくも下ゆでします。こんにゃく臭を軽減させることと、練り物の表面の油を落とすことでおでんのつゆに雑味と濁りを与えないようにするのが目的です。面倒でストレスを感じるくらいなら割愛しちゃって無問題のレベルですのでお気軽に。
こんにゃくは好きな形に切ってください。私は手綱こんにゃくです。
適当に薄く切ったら真ん中あたりにチラッと切れ目を入れてー
片方の端っこを切れ目に入れてハイできあがり。この作業楽しい。
巾着には何を入れてもいいのですが、私は餅を入れるのが超好きです。揚げの袋が汁を吸ってまたジューシーなうまさ。
私はおでんたねもダシもタップリ用意して、おでんなべに継ぎ足しながら数日食べ続けます。
おかわり用おでんタネはタッパに入れて冷蔵庫。ヒッヒッヒ、まだまだあるわよ~(本当は怖いグリム童話風に)。
いよいよ煮まーす!
だし汁は塩としょうゆで好みに味付けして、大根、たまご、こんにゃく、豆腐など、おでんの汁をしっかりしみこませたいものをまず煮始めます。昆布はとけやすい質のものなら様子を見つつあとから入れるのが正解かな。練り物の味が汁に出すぎてしまうのが気にならないならはじめから入れてもいいんだけど、練り物は食べる1時間くらい前に前に入れるくらいでいいと思います。わりとすぐ味がしみます。
ウチにはおでん鍋があったりします。仕切りがあると便利だなー。
あつあつのところを辛子でイタダキマース!ハフハフ・・・オーイシーイ!やっぱりほんだしとか使うより自分で昆布といりこでダシ取った方がおいしいわ。
人気のおでんタネはおかわりを用意してあるので、鍋が空いて来たら足して次の日にはまたオイシイ!汁が少なくなってきたら随時だし汁をたして、常にタップリにしておくといいですよ!そしておでんたねを食べつくして残った汁にはうどんを入れて〆ます。素うどんでも大満足のうまさ。
丁寧に作ると汁に濁りが出ず、数日食べ続けてもサッパリしたままいただけます。用意にはちょっと手間がかかるけど何度も食卓に出せるのでラクチンだし、なにより寒い季節には抗いがたい魅力を持つおでんなので海外在住でもできるだけ簡単におでんだねが豊富でダシのおいしいおでんが作れるようなレシピと思ってアップしてみました!
みなさま、おいしいおでんで寒い季節もお楽しみくださいませ~♪
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