寒くなってきたらやっぱりおでんを食べたくなるんだけど、海外在住者にとってはおでんもなかなかに難しいですよね。練り物は数種類入れたいけど日系か韓国系のスーパーまで行かなきゃならないしけっこう割高だし。私はとくに紀文の魚河岸揚げというのが大好物なのですが、これはNYでもめったに売ってないんです。
じゃあ作っちゃうぞ。
このレシピは、私が紀文のサイトに掲載されている魚河岸揚げの情報をヒントに「こんな材料でこんな風にしたら似た感じのものができるんじゃないかなー?」くらいの気持ちで首をかしげながら作っているものです。当然本物とはチョッピリ違う感じにできあがりますのでご了承くださいませ。
魚河岸揚げもどき・材料
白身の魚 200g
日本酒 おおさじ1
豆腐 70-80g
たまご 1個
片栗粉(じゃがいもでんぷん) おおさじ1-2くらい
砂糖 おおさじ軽く1
塩 こさじ1
揚げ油 適量
魚は白身ならなんでもいいと思います。私は今回魚屋で一番安かったtilapia(スズキ系の魚で、日本のやっすい回転寿司で鯛として売ってるのは実はこの魚らしいです)を使いました。
のちほどY.S.さんより詳細な情報をいただきました。「日本で刺身魚と売られているのは、テラピアでも「ニロチカ」という種類で、こちらで売られているテラピアとは異なります」とのことです。
作り方
フープロがあれば割とカンタン。
1)フードプロセッサに魚を入れます。
2)酒と塩を入れてスイッチ!
フープロってほんと手作り好きの強い味方すぎる。これをすり鉢とかでやろうとか思ったら大変だ。
魚をすり身にしてかまぼことか練り物とか作るときにはまず魚の身を塩だけでよく練って強い弾力を出す・・・というのが鉄則だそうですが、魚河岸揚げはそのかまぼこ独自の弾力がないフンワリ柔らかな食感が魅力でベストセラーに!と紀文の開発ストーリーにありましたので、この作業は魚がくずれたらもうそれでいいかと。
3)ここにたまごと砂糖を入れ、豆腐をくずして投入。
今回使ったtilapiaはあんまり水っぽい肉質じゃないので豆腐はそのまま入れちゃいましたが、鱈とかキャットフィッシュとかの水分の多い魚を使うときは豆腐を少し水切りした方がいいかもしれません。
ベビーコッドと言う魚で一度作ってみましたが、なんだかできあがりがほろほろした質感で、ティラピアほどしっとりフンワリと言う感じにはなりませんでした。たまごと粉の量を加減するとどうにかなるのかなー。
4)プロセスにかけて固さをチェックして、なんとかスプーンで丸くすくえるくらいの固さになるように様子を見ながら片栗粉を加えていきます。手で丸められるくらいなら固すぎです。固くなりすぎたら豆腐を足すといいんですが、まああんまり神経質になることもないです。油で揚げちゃえばなんとかなるから。
開発段階でたねがユルくて整形できず、アイスクリームのスクープですくって油に落として揚げたところ丸い形がカワイかったのでそのまま製品にしちゃいました♪という話も載っていたのでそのくらいのユルさをイメージしましょう。
5)揚げ油を中温に熱してスプーンを2本使ってぽとんと落としていきます。
やだ油が足りなかったわ。うまいタイミングでひっくり返さないと鈴カステラみたいになってしまう。
6)わりとすぐに火が通ります。大きさにもよりますが、本物の魚河岸揚げくらいの大きさなら6-7分かと思います。万一火が通ってなくてもこれからおでんに入れて煮ちゃうからまあいいさ。
キレイなきつね色に揚がったら油から引き上げてできあがり♪
どれ1個切って中を見てみましょう。
フンワリシットリ&まっしろでいい感じじゃない!これ大根おろしで揚げたてをビールのつまみにしてもかなりイケますので多めに作ってもいいですね。
このレシピとほんとの魚河岸揚げとの違いは、「フンワリ柔らかながらつぶれない絶妙な弾力」が再現されていないあたりですね。冷めるといくぶんしぼんでしまい、まんまるのキュートなルックスを保てません。また、なめらかクリーミーな感じも弱いです。食べた感じや味はまあまあ再現できているような気はします。実験のつもりでお試しください。
このレシピいいな!と思ったらクリックしてね。
料理 ブログランキングへ
「魚河岸揚げっぽい練り物」への1件のフィードバック