BBQチキンウィング

アメリカでのカジュアルな食事と言えばハンバーガーとピザが東西両横綱として不動の地位を占めておりますが、あなどれない大関にチキンウィングというのがあります。

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あまーいバーベキューソースをたっぷり塗ってオーブンで焼いて、手をべたべたにして食べましょう!

チキンウィングいろいろ

鳥の手羽先、チキンウィングはアメリカでも安価で人気の食材で、各地にウィング専門のチェーン店があったり、ほとんどのカジュアルなレストランのメニューに載っていたりします。日本ではアッサリと塩味で焼いたものが王道ですが、アメリカでは油で揚げてからソースに絡めるものや、ソースを塗りながらオーブンで焼くことが多いです。

特に油で素揚げした後で辛口のソースに絡めるバッファローウィング(Buffalo wings)が有名ですが、これはニューヨークのバッファロー市が発祥です。この他にも各地で「テキサスじゃトマトベースのピリ辛ソースさ!」とか「カンザスシティは糖蜜使ったコッテリ系だよ!」とかご当地ウィングが愛されているそうですし、各チェーン店でオリジナルのフレイバーがあったりします。

私のレシピはコッテリアマアマ&ちょっぴりスパイシーなバーベキューソースを塗りながらオーブンで焼く、いかにもアメリカーンな感じです。焼き鳥をタレで食べる人を見下す塩厨な人とかにはおすすめできませんねー。

材料
手羽先 12本
オレンジママレード おおさじ山盛り2
黒糖 おおさじ山盛り2
はちみつ おおさじ1
塩 小さじ1/2
しょうゆ おおさじ2-3
酢 おおさじ3
カイエンペッパーもしくはホットチリペッパー 小さじ1 (好みで増減してください)
クミン、カルダモン もし手元にあれば各少々

スパイスは好みで加減してお好きなものを使ってください。しょうがやにんにくを入れるのもアリです。ペッパー系で辛くするのが普通ですが、アジア系料理によく使うホットソースを少し混ぜるのもまたおいしいです。チャイナとかのファストフードに必ずあるアレ、けっこういろいろ使えて便利。

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オレンジママレードは低糖とか甘さ控えめとかでないほうがいいです。オレンジとしょうゆって実はとてもよく合いますよね。

しかし「うっわー甘そー」とか思うでしょ?でもこのくらいじゃないとアメリカのスタンダードには届かないのよ。表面がツヤツヤ香ばしくカラメル化してもらうためにも糖分けっこう必要だし。

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砂糖にママレードにはちみつ。熊のプーさんでも胸焼けしそう。

作り方

10分ごとにソースを塗りながら、全部で45分ほど焼きます。オーブンによってクセもあるので、設定温度は参考程度にし、様子を見ながら焦げたりしないように温度を調節しつつ焼いてください。

また、オーブンに入れる前に一度、焼いている途中に4度の、あわせて5回ソースを塗ります。5回塗ったところでソースがすべてなくなるとベストなので、一度に1/5くらいを使うように加減して塗ってください。

1) まず焼き板にアルミホイルを敷いて軽く油を塗っておきます。オーブンを350度(華氏)(摂氏なら180度)に温めます。ノンスティックとかシリコンとかのものでも、一応アルミホイル敷いた方がいいと思います。流れ出る鶏の油と多量の糖分が焦げ付きやすいです。

2)手羽先以外の材料をすべてボウルに入れ、よく混ぜます。
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これがアメリカ人のいわゆるバーベーキューソースです。

3)天板に手羽先を並べ、2)のソースを刷毛で塗ってオーブンに入れます!

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「最初の10分はソースを塗らない方が皮がパリッと来ておいしい」というレシピを見かけたので半分ははじめにソースを塗らずに焼いて見ましたが、ぜんぜんパリッともしませんでした。最初から全部ソース塗ってよし。

ついでですが、でかいオーブンを鶏だけ焼くのに使うのがもったいない気がするので、付け合せに野菜をローストすることにしました。

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そのへんに余っていたハンパな野菜を適当に切って、塩こしょう、オリーブオイル、砂糖ひとつまみとハーブを適当をまぶしたのを一緒に焼いちゃいます。今回はじゃがいも、ズッキーニ、たまねぎ、トマトをローズマリー風味で焼きましょうか。

4){この時点で10分経過}10分経ったらオーブンから取り出して、再度ソースを刷毛で塗りましょう。

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このとき、天板に焼きついてしまわないようにすべての手羽先を少しずつ動かしてあげてください。ついでに野菜もかき混ぜて、底に引っ付いてしまわないようにしてあげましょう。

5){この時点で20分経過}その後10分経ったらまたオーブンから取り出し、手羽先をひっくり返してソースを塗り、またオーブンに戻します。

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やっぱり裏側だって味が付いていてほしいもの。

6){この時点で30分経過}そして更に10分後、再度オーブンから取り出し、またすべての手羽先をひっくり返してソースを塗り、オーブンに戻します。

7){この時点で40分経過}そして更に更に10分後、これでソースを塗るのは最後です!残っているすべてのソースを塗りましょう。
そしてオーブンの温度を400度(華氏で。摂氏なら200度)に上げ、高温で一気に表面を香ばしくカラメル化するのです!時間は5分くらいで充分でしょう。ちょっと目を離して焦がしたりしないように気をつけて!

8) {この時点で45分経過}五分後、キレイな焼き色がついていたらできあがり!

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さあどうです!香ばしくツヤのある焼き色がいかにもそそるでしょう?そしてすごくいいニオイ!好みによってはもっと濃く焼き色をつけてもいいでしょう。

そして野菜のローストもほぼ同時に出来上がった間の良さに満足!いや私の段取りの良さですね、特筆すべきは(倒置法で言うほどのことかい)。

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それでは冷えたビールでいただきまーす!

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アツアツアツ。この甘口のソースが絡んでいる鶏皮LOVE!オレンジの風味がなんとも言えない。焼きたては肉もフカフカで骨から外れやすく、肉汁がじゅわっと流れ出るジューシーさが日本の焼き鳥にはないおいしさ!もちろんアメリカ人にも喜ばれるし、日本人が食べてもこれはこれでウマイと思ってもらえます。

高級でも上品でもないお料理ですが、紙タオルで指先をぬぐいながら仲良しさんとおしゃべりしつつ食べるとほんとに楽しいしおいしいし、ビールにもとってもよく合います。手羽先はコラーゲンが豊富な美肌食材でもありますのでぜひお試しください!

こちらの人にもウケそうとか思ったので、英語のブログにも載せちゃいました。よければどうぞー。Orange Soy Sauce BBQ Wings

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BBQチキンウィング」に3件のコメントがあります

  1. 初めまして。いつも楽しく拝見してます。
    楽しくて本格的なお料理ありがとうございます。

    こういうオーブン料理を作ると、肉の下側(天板と接した側)が
    水っぽく、煮しめたみたいになって美味しく作れません。
    天板も焼き汁がドボドボで旨味が抜け切った感じでとても残念な気持ちになります。

    今回レシピ拝見して、自分が作っていた時は温度が低いのかなと思ったのですが他にできることがあれば教えてください。

    1. コメント&レシピお試しありがとうございます。
      たぶん余熱が十分でも材料を入れた際に庫内温度が下がってしまい、そこから温度を上げるのに時間がかかってしまってるんじゃないかなあ、という印象です。日本でよくあるオーブンレンジだと容量も小さいのでよくそうなります。アメリカだとガスでパワーあるし、庫内も大きいから出し入れしてもある程度温度が一定してくれるんんですけど。
      厚手のフライパンで直火で焼いたほうがおいしくできるかもしれません。お試しください。

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