アメリカ料理の逸品・ガンボ

アメリカ料理の逸品としてまっさきに挙げたいこのお料理、そういえばまだレシピ書いてなかった!クレオール料理の代表、ガンボです。

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たっぷりの野菜と数種の動物性材料を煮込んでとろみをつけ、ピリ辛に仕上げたスープのようなシチューのようなお料理です。小麦粉のルーを使わず野菜だけでとろみをつけるので簡単なのにうまみたっぷり、しかも重くないレシピになってます。

無駄口が長くなります。レシピだけ見たい方はグイーーーっとスクロールダウンしてください。

アメリカ料理、おいしいものはけっこうあるよ

日本から海外に出て暮らし始めたばかりだと、食べるものも売っている食材も未知のものが多いので舌に合わない&料理の仕方がよくわからない&どこでおいしいものが食べられるかわからない・・・などが理由で和食を恋しつつパサパサの長粒米(箸から落ちまくる)を涙でほとびらせてしまうこともあります。そこで曲がった道に迷い込んでしまうと、悲しく満たされない気持ちがねじけてヘイトとして発散されてしまいます。すなわちこれが”アメリカにうまいものがない発言”、満たされない欲求が否定や憎悪として外部に向かってしまった言動です。

たしかにアメリカで手軽に食べられる食事には「大味・爆量・油っぽい・とにかく甘い」の4拍子が多く(特に和食が恋しく米が食べたくて入ったチャイナ系ファストフードで大きく裏切られることが多い)、体調によってはまじで勘弁してほしいレベルなことも多々あるのですが、実際アメリカにはおいしいものもたくさんありますよ!これまで掲載したアメリカ料理をいくつか再度ご紹介します。

キャットフィッシュのコーンミールフライ
ニューイングランド風クラムチャウダー
オイスターロックフェラー
ロブスターロール

そしてガンボ
ほんとにとってもおいしいお料理です。なんと言ってもアメリカ屈指のグルメシティ、ルイジアナはニューオーリンズ地域のクレオール料理の代表ですから。

クレオール料理
米国ルイジアナ州大ニューオーリンズ地域を中心とする、複数の食文化が混合して形成された独特の料理のスタイルである。フランス、スペイン、フランス領アンティル、西アフリカ、そして南北アメリカの食文化の影響が混合されており、イタリア料理の特徴も備えている。・・・・基本的にケイジャン料理が田舎の自給自足の環境で発展したのに対し、クレオール料理は富裕階級の庇護のもとに洗練された都市文化の産物であった・・・(wikipedia・クレオール料理より抜粋)

ガンボは特に定義もあってないようなお料理で、レストランや家庭によってレシピが大きく異なります。材料には特に制限はなくエビやザリガニなどのシーフードでも肉でもよし、作り方も小麦粉を油で炒めたルーでとろみをつけたり、フィレと呼ばれるサッサフラスの粉を使ったり、オクラを使ったりとさまざまです。とろみも軽くしスープのようにいただくこともあれば、濃く作ってご飯にかけて食べることもあります。

何度もいろんなやり方で作ってみましたが、私が食べて一番気に入っているレシピは野菜をたっぷり使い、ソーセージと鶏肉を具にしてオクラでとろみをつけるものです。小麦粉のルーを使ったものもおいしいのですが、作る手間がかかりカロリーも大幅に上がってしまいます。しかしそうした利便性だけでなく、オクラで作るガンボはうまみたっぷりなのに軽やかでとってもおいしいんです。日本でも材料は簡単に手に入るものばかりだし、何より作るのも簡単でほんとにおいしいので激おすすめです。

材料
鶏モモ肉 二枚
ソーセージ(できれば燻製やチョリソー) 100g
トマト 2個
セロリ 2本 
赤パプリカ、緑パプリカ 各1個 (緑パプリカの変わりにピーマンなら3,4個)
玉ねぎ 1個
にんにく 3,4カケ
油 おおさじ1
オクラ 200gくらい(日本なら2パック)
ケイジャンスパイスミックス こさじ1-2
ウスターソース おおさじ1-1.5くらい
好みでレッドペッパー
チキンスープ カップ2杯くらい
塩、こしょう

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今回、私は以上の基本のチキン&ソーセージに加え、エビとイカも入れちゃいますがこの辺はお好みで。普段は鶏とソーセージのみ、時には豚肉(ゆでたばら肉)を加えたりします。

ケイジャンスパイスミックスとは、カイエンペッパー、パプリカパウダー、オレガノなどを混ぜた香りが高くてピリ辛の、クレオールやケイジャン料理に必須の混合スパイスです。自分で混ぜて作っていもいいのですが、市販もしています。楽天で探してみましたが、ほとんどはケイジャンシーズニングで塩や化学調味料が加えてあるものだったのですが、こちらの商品は良さそうです。

使っていないのでわかりませんが、材料を見た感じではこれがベストのような。

ソーセージはできればスモークしてあるもの、さらに可能であれば辛味のついたチョリソーだとベストです。

スペインとか南米系のチョリソーも多いけど、これはアメリカっぽくてよさげな感じ。

作り方
1) 赤・緑パプリカ、セロリ、玉ねぎを各小さめの賽の目に刻みます。にんにくはみじん切りにします。トマトはざく切りにします。

2) 鶏肉を小さめ一口大に切り、軽く塩こしょうとケイジャンスパイス少々を振りかけておきます。ケイジャンスパイスは材料の分量のすべてをここで使うのではなく、鶏肉に下味をつける目的でほんの少しだけ使います。残りは後ほど使用します。
鶏モモ肉はカロリーなど気にしないなら皮付きのほうがおいしいです。ダイエットしているなら胸肉を使ってください。

3) 煮込み鍋に油おおさじ1を入れて中火にかけ、2)の鶏肉を炒めます。鶏肉の色が変わったら、刻んだ玉ねぎとみじん切りのにんにくを加えます。
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鶏肉が鍋にくっつくかも~。あんまりこびりつきそうなら速攻玉ねぎ入れちゃってください。

4) 玉ねぎが透き通ってきたら刻んだセロリを加えます。1,2分ほど炒めたらパプリカを加えてさらに炒めます。

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野菜は一度にたくさん入れると鍋中の温度が下がって水が出てしまうので、入れた材料に軽く火が入ったころに次の材料を入れてください。

5) チョリソーを薄切りにします。チョリソーは乾燥具合や大きさなどいろいろあります。私はちょっと固めで辛味の強いのが好きですがこれはお好みで。
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大きさがわかるようにオクラを並べてみた。

このチョリソーは加熱しなくてもそのまま食べれるけど、完全に過熱しないと食べられない生チョリソーもあります。
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6) 薄切りにしたチョリソーを鍋に加えてざっと混ぜます。チョリソーから軽く油が出てきたくらいのタイミングで、ケイジャンスパイスをこさじ1ほど振りかけてよく混ぜます。辛さはあとで煮込んだあとの味見の際に調節できるよう、ここではスパイスは控えめに使います。
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7) ひたひたになるくらいの量の水またはスープを加えます。

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ソーセージや鶏肉とうまみが出る食材を使っているので水でも充分おいしいですが、ここでチキンやコンソメのスープを使うのもアリです。塩辛くなり過ぎないように注意してください。

8) 水を加えたらすぐ強火にし、いったん沸騰させ、浮いてきたアクをすくい取ります。ざっとアクを取ったらざく切りにしておいたトマトを加えます。

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ざっと混ぜ、再度沸騰させます。またアクが浮いてくるのですくい取ります。その後、弱めの中火にして蓋をし、10-15分ほど煮ます。

9) この間にオクラを洗い、小口切りにしておきます。
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来たよー!オクラ来たよー!!

10) 10-15分ほど煮ると、鍋の中はトマトが崩れてくつくつ言ってる感じなはず。そこに切ったオクラを入れちゃいます。
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ヤッホウ!

11) そのまま弱めの中火で15-20分ほど、すべての野菜がとろとろに柔らかく煮え、全体がトロリとしてくるまで煮ます。途中、アクが浮いてきたらすくい取ってください。

12) シーフードガンボにする場合、イカ、エビは各軽く炒めておき、最後に加えます。魚介類は煮込まず、さっと火を通す以上に加熱しないように。固くなります。

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まあ面倒なら生のまま鍋にぶち込んでもいいといえばいいのですが。

13) 最後にウスターソースを加えて味見をし、塩こしょう、ケイジャンミックスで味を整えます。ケイジャンシーズニング(スパイスだけでなく塩など調味料が入っているもの)を使う場合、塩辛くならないように注意しながら使ってください。ウスターソースは日本のものでかまいませんが、手元にあればウスタシャーソースの方がよいでしょう。
好みでレッドペッパー、カイエンペッパーなどを加えてさらにスパイシーにするなどしたらできあがり!

それではご飯を添えていただきましょう。
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おーいしーーい!!辛いのに甘い、パンチが効いてるのになのにやさしい、うまみ充分なのに軽やか。やだもうするっと食べられちゃう!

近くで撮った写真をご覧になるとわかってもらえるかと思いますが、脂っこくなくサラリとした質感です。日本のお米よりは外米の方がよく合うでしょう。
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材料はアメリカでも日本でもそろえやすいものばかりだし、フレキシブルに好きなものを好きなだけ使って作っても安定しておいしくできます。野菜だけたっぷり使って甘さととろみを出してください。辛さも好きに調節できるのでお子さんにもぜひ食べて欲しいです。野菜嫌いな子でもいけるんじゃないかなー。
とってもおすすめのお気に入りのレシピです。ご家庭の定番メニューにぜひ加えてください。

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アメリカ料理の逸品・ガンボ」への19件のフィードバック

  1. 美味しそう〜!!!!!!!!! 教えて頂いたレシピで今度、挑戦してみます。Thank you.

    • コメントありがとうございます。
      適当に作ってもおいしくできると思います。ぜひどうぞ~。

  2. オレオレ

    ガンボ、いいですよねー。私が好きなのもオクラ+ソーセージです。最初は汁物にオクラかあ?!って思いましたが。
    トップの写真、ランチョンマットの色とも相まってめちゃくちゃいい感じー。

    • そう!私もはじめは「ここでオクラか~?」みたいな感じでしたがおいしいですよね!
      写真は最近工夫してます。カメラマンの友達に相談したら「問題はカメラとか照明じゃなくてテーブルアレンジのような・・・」と言われましたから。テーブルアレンジとかフラワーアレンジとかすごい苦手で苦戦の連続です。

  3. ムーミン

    ガンボのレシピ!待っていました。注意点なども色々挙げられていて助かります。魚介は焼いて、あとから添えるのですね。やってみます!

    • 魚介は面倒だったら生のままぶち込んで煮ちゃってもいいかと。でも鶏モモとソーセージはガチでおいしいよー!

  4. いつも楽しく拝見しています。今回のレシピは私でも出来そうな予感がするので挑戦してみます、春になる前に。

    • コメントありがとう!
      これは適当に作ってもおいしくできるはず!ご飯にかけて食べるなら水少なめ、スープみたいに食べるなら水多めで作ってねー。

  5. 年末にニューオリンズに立ち寄った際、食べたガンボとジャンバラヤにエライ感動しまして、あれを食べるだけにまたニューオリンズに行っても良いなと思ったほどでした。
    Yuさんのレシピ、期待大です!ケイジャンスパイス買ってきて、作ってみます。楽しみです。

    • コメントありがとう!
      ニューオーリンズは私も大好きで2、3度行っています。
      でもレストランで出してるガンボはおそらくちゃんと小麦粉のルーで作ったもので、このレシピとはかなり違った感じかと。。。。
      作ってみてガッカリなさらなければいいのですが。

  6. 家族がシーフード苦手なので、鳥モモとソーセージだけでやってみます!写真のお米は少し色がついているように見えるのですが、何かを炊き込んでいるのでしょうか?

  7. おくらを入れるのはいいアイディアですね!
    私の知っているガンボのレシピはラードと小麦粉でとろみをつけるレシピで、美味しいんですが、とっても重たいので、今度はこちらのレシピを参考に作ってみたいと思います!

    • そう!ほんとのソウルフードのレシピだとラードで小麦粉のルーを作るんですよね。
      とってもおいしいのですが重いし、一度焦がしたらどうにも救済策がないのも困り者なので私はオクラを使うのが気楽で好きです。
      おためしください~。

  8. 久々にオクラを買って、全ての材料が揃っていたので作ってみました!美味しく出来ましたー!!!これからごはんを添えていただきます、ありがとうございます☆

  9. ゆうさん、こんにちは!

    いつも、楽しく見させていただいています。
    今日はガンボを作ってみようと思っていますが、レシピ一覧ページのガンボのリンクがこわれているようです。

    では、また次の更新を楽しみにしています!

  10. 通りすがり

    はじめまして。
    近所のニューオリンズ料理屋がなくなってしまい、
    ガンボのレシピ探してこちらに辿りつきました。
    自分でもびっくりするほど美味しくできました!
    私は最後に、マンジョーカの粉(片栗粉的)で少しとろみをつけました。
    これからちょくちょく拝見させて頂きます

  11. イマイズミ

    ガンボのレシピを探してたどり着きました。参考にさせていただきます。コンソメは入れない方向で。がんばってみます。

    • 承認遅れてスミマセン、レシピお試しありがとうございます。私もガンボにはコンソメとかは使わないです。それでもなかなかおいしくできますよね。

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