甘い、大味、高脂肪、しかも大量、これなーんだ?
・・・答えはアメリカの食事ダヨ!なーんて思ってる人が多いけど、アメリカ食文化は極彩色でザラザラしたクソ甘いクリームの乗ってるケーキに代表されるわけではなく、おいしいものもあるんだよ!ということをご紹介したく、アメリカン・トラディショナルなお料理を数回連続の特集にして掲載することにしました。
その第一回目は西海岸のデカ牡蠣を使ったオイスター・ロックフェラー。牡蠣がおいしくなってきたこの季節、さっそくいただきました♪
近所の魚屋にはいつも小粒の牡蠣(blue point oyster)が売っているのですが、最近それに加えてWest Coast Oysterというデカイ牡蠣をおいているのでこっちを使ってみます。
オイスター・ロックフェラー
牡蠣はロブスターと双璧をなすアメリカのごちそうシーフードで、あんまり海産物に情熱を持っていない肉食国民アメリカンですら一目置いてる食材ですが、中でも人気のレシピがオイスター・ロックフェラーです。
1840年創業の、アメリカでもっとも古い歴史を持つ家族経営レストラン、Antone’s Restaurantが開発したレシピと言われています。
殻に乗せた牡蠣をオーブンで焼くのですが、焼いた牡蠣から出るうまみの濃い水分をガーリック風味のほうれん草で受け止め、表面にパン粉とバターを振ることにより牡蠣自体が持っていない歯ごたえと香ばしい風味も補うという、仕組みや手順は単純でありながら過不足をよく計算されたレシピです。天才の作品はいつも単純であるという真理が体現化されたようなこの一品、アメリカで誕生したレシピの中でもその完成度は筆頭かと思います。
材料
牡蠣 12個
ほうれん草 1/2束
にんにく 1/2かけ
バター おおさじ1
溶かしバター おおさじ2
パン粉 おおさじ2
パルメザンチーズ おろしておおさじ2くらい
パセリみじん切り 少々
塩こしょう
レモン
牡蠣は手馴れた人なら自分で開ければいいけど、魚屋さんで頼んで開けてもらってもいいかと。ヘタに開けようとすると殻でザックリと手を切ってしまったりする危険があるので、自分でやらなきゃいけないときは軍手使用を推奨。魚屋で開けてもらった場合は殻を忘れちゃダメよー。
作り方
1)牡蠣は汁がもったいないような気もしますがやっぱり汚れも気になるし、殻のかけらも絡んでいることが多いので私はザルにあげて多めに塩を振ってやわやわと洗います。そのあと水で振り洗いして塩をすっかり流します。
2)ほうれん草はおひたしにする要領でゆでて、水にさらしてアクを取ったらギュッと水気を絞ります。このレシピに使うのは葉先だけです。茎の部分はマヨ和えやバター炒めにでもしてください。
3)ほうれん草の葉先は水気を絞り、細かめに刻みます。フライパンにバターおおさじ1を中火で溶かし、にんにく 1/2かけをコロンと入れて熱します。軽く香りが立ってきたらにんにくを取り出し、ほうれん草を入れて炒めます。これでほのかなにんにく風味になるはずです。
軽く塩こしょうして火を止めます。
4)牡蠣の殻はタワシなどできれいに洗い、3)のほうれん草を等分に載せます。
5)ほうれん草の上に、1)で洗っておいた牡蠣を一粒ずつ乗せます。
6)パン粉とパルメザンチーズを混ぜて牡蠣の上にサラッと振りかけ、溶かしパターを垂らしてからみじん切りのパセリを散らします。
レシピによってはベシャメルソースやマヨネーズベースのソース、炒めたベーコンなどをかけることもあるけど、バターとチーズだけで充分オイシイと思います。ソースかけたらかけたでまたオイシイんだけどさ。
お客に出す予定なら、この状態で冷蔵庫に入れておけばオッケ。そうでなければオーブンを200度に余熱。
7)200度に温めておいたオーブンに入れ、一気に焼き上げます!オーブンにもよるけどだいたい7分ー10分くらいかな。
パン粉がカリっときつね色になっていい匂いがしてたらできあがりー♪好みでレモンを絞りかけながらアツアツのうちにイタダキマース!
ハフハフ、アツアツ。。。。ほのかなにんにく風味とバターの香りが絡んだ牡蠣の身の甘みが濃くて、うまみたっぷりでジューシーで、大粒の牡蠣が口いっぱいになるこの満足感、ああもう何にたとえられよう?
ベタなところですが、ワインはよく冷やしたシャブリかシャドネなんかを一緒にどうぞー♪
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殻付き牡蠣は日本のスーパーでは望むべくもなく・・・ココットで作りました。やっぱり1個1個殻を器にして焼いてかりっと仕上げるというのが重要ですね。味は良かったですがオイスターロックフェラーとはほど遠いものとなりました。
カキ殻は入手できないので、エスカルゴ皿みたいなのを使えばいいのか?と思いましたがそれもウチには無く、一番近いのがノルディックウェアのミニバラの焼き型でしたがありえないので、次からはもっと平べったく、カキを重ならないように並べて焼こうと思います。
あれ日本のスーパーって殻つきの牡蠣売ってませんでしたっけ?
ほかいどーでは牡蠣もホタテも殻つきのが売っていたような。。。
オイスターロックフェラーは個別の容器で焼かなくてもいいけど、重ならないように平たい焼き皿で焼けばうまくいきそうな気がします。
でも日本の牡蠣なら私はカキフライ一択だなー。