先日のサバ燻製のマリネのレシピを掲載した際にロシア人街・ブライトンビーチに行ってきたとちらりと言及しましたが、ブライトンビーチに行ったらやっぱり牛タンも買わなきゃならんよね。
おそらくアメリカでは日本よりは牛タンは手に入りやすいと思いますが、それでも普通のスーパーや肉屋で売っているものはパウチにシッカリ包装されていたりします。たぶん流通量が少ないからなんだろうね。ところがブライトンビーチでは生のものがこれでもかと豊富に売っています。やはりロシアや旧ソ連諸国では牛タン料理がアメリカよりも好まれるらしいです。
いやーーん、まるで鶏胸肉くらいに当たり前な顔で売ってるぅ!しかも種類豊富とかもう全部欲しいですぅ!とかキャラが変わるレベル。
ということで、牛タンシチューのレシピでもすでに載せていますが三種類買って食べ比べてしまいました。左からベビー、仔牛、成牛のタンです。食べ比べた結果、若いほど肉質がやわらかく、成長したものほど歯ごたえと味が強かったですね。
牛タンは煮込んでシチューにするのもとってもおいしいのですが、厚めの薄切りにして焼肉にするのもおいしいですよね!皮付きの生タンを買ってしまったら、皮を剥いでスライスすると言う課題が立ちはだかるのですが心配はありません。なんていったって私は一度経験していますから。以下、はじめての皮むきに挑戦した際の思い出を旧ブログより振り返ってみましょう。
2010年の秋のことですね。あまりにフツーな感じに生牛タンがいろいろ売ってる様子につい買い込んでしまい、軽-い気持ちで自分で皮をむいてスライスすることにしたんでしたっけね。
『「なーに、グーグルさんは何でも知っているさー」とタカをくくっていたアタシに、タイムマシンに乗って忠告しに行きたい』とは当時の私の言ですが、この牛タンの件に限らずタイムマシンに乗って制止したり忠告したりしてやりたい時点はいくつかあるんですけど、そんなこと考えてたらちゃんとした大人になれませんよ。「もし私にスタンド能力があったらやっぱり近距離パワー型、名前はウルトラソウル・・・いややっぱりラブファントム・・・」とかいう恥ずかしい白昼夢ももうやめましょうね。
(当時の記事からの抜粋)しかし見れば見るほどコレの皮をナイフでむくなんてことが現実としてできる気がしないわ。。。23でアメリカに嫁にきてからなんでもおもしろがってやってきたけど、かつてないチャレンジレベルにくじけそう。
まあ気持ちはわかります。どこから刃をいれていいのやら、みたいな。
3年ほど前の私は検索能力もイマイチで、牛タンの皮のむき方に関する充分な情報をみつけられなかったのですね。その中でもかろうじて情報の断片を繋ぎ合わせて「台や床に叩きつけて柔らかくしてからよく研いだ包丁で付け根のほうから皮をそぐ」のではないかとおぼろげにみえてきましたんですよ。おぼろげにですよ。
流し台を消毒して(複線はコレでした)おっかなびっくり振りかぶってみました。
ウオラァァーーーーー!!!
そして飛び散る鮮血にマジで悲鳴を上げたんでしたよ。思い出しました。「またまた大げさな」「鮮血ってほどのことでもないでしょ」との声をいただきましたが、実際やってみると予想外すぎたことと、こんな明るい色の血が飛び散ってくるとか普通見る機会ないことが理由でわりと本気でビックリしました。
また、おっかなびっくりのわりに振りかぶりが大胆ですが、「ある韓国料理店が床にタンを叩きつけてて日本人視聴者ドン引き」という記事を拝見していた影響が過剰に現れています。
キャーとかヒィーとか言ってもどうにもならないのでもうこの辺から無表情になって振りかぶっては叩きつける動作を続けました。バシーン、バシーン、バシーン。。。
繰り返される異音にドテラが「何やってんの?」と見に来たが説明も難しく、まして「ホントにそれ、そういうふうにやるものなの?」などと聴かれでもしたら壊れてしまいそうだったので「今ドテラにおいしいもの作ってるのョ」と頑張って微笑んでしまった。つくり笑いにかくされたSOS、誰かに届いて!
叩きつけ続けると確かに柔らかくなって来ました。勃起時と射精後くらいの違いと言えば言いすぎかな?くらいに。個人差とかもあるんだろうけど・・・とか親も見てるブログなのでこのくらいの表現がギリギリでしょうか。
ドイツで買ってきた怖いほどよく切れるのでめったに使わないナイフでぐんにゃり君の根元のほうから皮をそいでいきます。
こんな感じでいいのかしら?いいも悪いもこれ以上のことはできないんだけど。
どうにかこうにか丸裸にしてやりましたよ、と。
ここまでが3年前の未熟な私の初挑戦の様子です。いやー、今見てもその臨場感すごい。
そして今回、いくつかyoutubeの動画もみて勉強した上で再挑戦してみましたよ。
この動画がわかりやすいと思います。必要なのはよく切れる刃物ですね。
こちらの動画もいいですね。やっぱり引っ張ったり叩いたりして筋を伸ばすのは有効な方法みたいですね。
なので今回も台に叩きつけてみましたよ!
ええ、やりたかったのです。
今回は自信をもって作業できました。タンを振る手も軽やかにリズムに乗せてビシッ!ビシッ!!!くらいの余裕を見せつつ。
厚めの薄切り、焼肉にするにはちょうどいいですね!
せっかくなのでゴマ、ごま油、おろしにんにく、粗引き唐辛子、塩こしょうで和えたネギのナムルを作りましょうか。
タンだけだと寂しいので、カルビも一緒に焼肉だ。いただきまーす!
アメリカに住んでいて、自宅で牛タンを食べてみたいと思ったらご参考にしてください。なんとかおいしく食べられるはずです。
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タン、大好きです。
食べるまでにこんな工程を経ていたんですね~!
生のタンは見かけたことないですが、自分で切れば、好みの厚さにできますね♪
好みの厚さに切れるのも利点ですが、なにより生のタンを料理するとおいしいんですよ~!もし手に入るようでしたらぜひお試しください。楽しいし。
きゃーーーぐろい!鮮血が!よくさばきましたね。すごい。
実際血が飛び散るのにはほんとギョッとしました。素で叫びましたもん。
近所で手に入ったのは冷凍でしたが、Yuさんの過去ブログ+αを参考にして捌きましたよー♪
上タン部分はうちもさっぱり塩の焼肉にして、他の部位をタンシチューにしました。
私は舌の表面の手触りが最初ダメでしたけど、揉んだりしてるうちに平気になり
最後のほうは綺麗に剥けると嬉しくなってるレベルでしたー
わかります!だんだん平気になってくる感じほんとわかります!
最初は見ただけで引いてたのにすごいなーて自分で感心しますもんね。
フランス南西部在住の黒猫です。
こちらの記事も素晴らしい>参考にさせていただきます。
タンを肉屋の友人からもらえそうなのです。
クリスマスはバンビサイズの鹿もも肉をオ-ブンで焼きました。
コメントありがとうございます。
鹿いいなー。日本でもたまにいいフレンチレストランでエゾシカをおいしく料理して出してくれるところありますよね。
牛タン、取り組むととっても楽しいしおいしいです。またおいでください~。