ウーロン茶ゆで豚

ゆで豚のレシピは検索すると数千とヒットしてしまいます。味噌・酒・しょうゆなどで軽く味をつけたゆで汁でゆでたり、しょうがやネギなどで豚の臭いをおさえたりなどバリエーションがありますが、味付けしてしまうか、出来上がりの固さとジューシーさをどのくらいでバランスを取るか、またどのくらい日持ちさせたいかなどで手加減しましょう。

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私の場合、「シットリやわらかジューシーで、脂肪が抜けてアッサリしたできあがりでいて、かつ使いまわししたいので味とか香りはあんまりいらない」というデマンドから、塩味をつけずにウーロン茶でシンプルに低温ゆでにしています。

実際ウーロン茶でゆでると、ほんとに不思議なくらいばら肉の脂っこさが抜けるんですよ。ちょっと調べたところ、お茶に含まれるタンニンには脂肪を分解する作用があるので、お茶でばら肉をゆでると脂肪が抜けてさっぱり茹で上がるという理屈だそうです。タンニンと言う点では紅茶でも番茶でもいいかと思っちゃうところですが、やってみると違うんです。ウーロン茶だとゆでた後の鍋に油がほとんど残らないから不思議。

また、ばら肉をゆでたり煮たりしたものの白い部分は丸ごと脂肪というわけでなく、脂肪分のおよそ50%は溶け出していて、残ったコラーゲンが煮汁を吸ってふくらんだものなんだとか。手の甲や首に年齢が現れている年頃としてはぜひ摂取したい。

材料
豚バラ肉かたまり 
ウーロン茶
好みでネギやしょうがなど

作り方

できるだけ厚手で保温力のある大きめの鍋にたっぷりお湯を沸かします。
濃い目のウーロン茶でゆでたいので、ティーバッグを使うなら複数使用が必要でしょう。茶葉を使うならお茶パックとかにタップリ目に葉を入れてください。

お鍋のお湯が沸いたらウーロン茶のパックを入れ、香りと色が出るまで4-5分ほど煮出します。

お茶がよく出たら肉を入れるのですが、いきなり入れちゃダメ!肉は低温でゆっくりゆでると柔らかシットリとできあがるので、コップ一杯ほどのお水を差し、鍋中の温度を少し下げてから弱火にし、肉を沈めます。

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このまま弱火をキープ。固まり肉の大きさによりますが、私は200gほどの細長い豚バラかたまりをフタをしてこのまま15分ほどゆでます。

その後鍋にフタをしたままで、そのまま冷めるのを待ちます。かたまり肉を柔らかくする定番の手法、余熱料理です。このとき、お湯がタップリだと温度もゆるやかに下がっていくので余熱効果がより発揮されますね。

触れるくらいに冷めたら鍋から肉を取り出して、すぐに使わないならタッパなどに入れて冷蔵庫に入れましょう。塩も砂糖も使っていないのでわりと痛みが早いです。3日程度で使う予定を立ててからゆでたほうがいいでしょう。

脂っけがちょうどよく抜けているけどモサモサしないでシットリです。ほのかなウーロン茶の香ばしさもいいかんじ。炒め物、煮物に広く使えるので、地味なレシピですが強くおすすめしたいです。特に炒め物、チャーハンや焼きそばの具なんかに使うときには、すでに火が通っているからすぐできる、焦げ付かない、固くならない、食べ応えあるのに脂っこくない・・・といいことずくめです。ぜひお試しください。

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