夏らしい天気になってきて、そろそろ公園など野外でのバーベキューやピクニックに行く機会が増えてくるころですね。暑い日中持ち歩いてもわりと大丈夫で、食器がなくても手軽に食べられるスナックとして活躍するキッシュのレシピです。一応パイ生地のレシピも書いていますが、市販のパイ生地を使うなら実働は15分足らずのカンタンさです。
ほうれんそうでなくてもいいんだけど、ほうれんそうでもおいしい。。。くらいの話です。
以下、材料は20cm x 30cm の角型一枚分です。厚みが変わってくるだけなので型の大きさはあんまり厳密に考える必要ないです。ご参考までに、冷凍で売ってるピルツベリーの丸型パイ生地を使うなら、以下のフィリングの量で二枚作れます。あれは一袋にパイ生地二枚入ってるしちょうどいいですね。
パイ生地材料
小麦粉 200g
バター 120g(冷蔵庫で冷たくしておく)
冷水 おおさじ3程度
これはアップルパイに使うパイ生地と同じものです。
フィリング材料
ほうれんそう 1束
ベーコン 3-5枚
にんにく 1かけ、みじん切り
たまご L玉4個(M玉なら5個)
カッテージチーズ 大さじ3くらい
パルメザンチーズ おおさじ2-3くらい
マヨネーズ おおさじ2
牛乳もしくはクリーム 50cc
小麦粉 大さじ2
とろけるチーズ カップ1/2 - 2/3くらい
(ピザ用のこまかくなったもの。チェダー、モッツァレラなどなんでもよし)
一応上記に材料と使用量を書きましたが、これも目安です。このキッシュはそれぞれの使用量が増減したり異なる材料を使ったりしても安定しておいしくできます。手元にあるものを適当に使って大丈夫です。
作り方
1) まずパイ生地を作りましょう。以下、過去レシピアメリカ南部風アップルパイよりコピペです。
小麦粉をボウルに入れ、冷蔵庫から出したばかりの冷たいバターをナイフで適当な大きさに切ったものを一緒に入れます。
2)手を使ってバターと粉を混ぜます。バターに粉をまぶしながら崩す感じでどうぞ。すべて混ざったら、全体的にぱらぱらしっとり・・・となるはずです。
キュッと握ると軽く形のついた崩れやすいかたまりができるくらいの質感。
3)ここに冷水を混ぜていきます。コップに適当な量の水と氷を入れて準備して、2)のボウルに少しずつ加えて混ぜます。
水の使用量はほんの少量、たぶん大さじ3程度だと思いますが、厳密に計ってしまうより、様子を見ながら少しずつ垂らして混ぜていく方が失敗なくできると思います。水を多く入れすぎてやわらかくなってしまうと扱いにくくなるので注意。
やっとひとまとまりになるくらいの固めの生地にしてください。こねたり練ったりせず、ところどころ混ぜムラがあるくらいでけっこうです。これにラップをして冷蔵庫に入れ1-2時間ほど休ませます。
4) パイ生地を休ませている間にフィリングを作りましょう。まずほうれんそうをゆでます。アメリカで売っているほうれんそうは根元にまだ土が残っていることがあるので、たっぷりの水のなかでよく振り洗いしてからゆでましょう。
アメリカでは冷凍のほうれんそう(加熱したものを細かく刻んである)ものがよく売っています。手軽なのでそれを使ってもいいのですが、今はほうれんそうがきれいでおいしい時期だし、自分でゆでたほうがおいしくもあるので私は生をつかいます。
大き目の鍋にお湯をたっぷり沸かし、ほうれんそうを根元から入れます。
5)ゆですぎず、シンナリしたらすぐにザルに上げ、冷水に放します。湯で時間はたぶん2分もいらないくらいの短時間です。
余熱が入るのを防ぐのと、アクを抜く目的で軽く水にさらします。
冷凍のものを使う場合には、たっぷりのお湯を沸かしたところに凍ったままのほうれんそうをいれ、ばらばらにほどけたらすぐにザルに揚げて水気を絞って使ってください。
6) ほうれんそうを水から引き上げ、キュッと握って水気をよく絞ります。
これを適当な大きさに切って再度キュッと水気を絞ってダシしょうゆでもかけたらおひたしになります。おひたしとか基本中の基本のお料理って案外知らない人いるんだよね。
でも今日はキッシュを作るので、5ミリくらいに細かく刻みます。
これまたギュッと握って水気を絞っておきましょう。
7)ベーコンを細切りにし、フライパンで気長に炒めます。
弱めの中火でゆっくり脂を出し、カリッとするまで炒めます。
8) ベーコンがカリッとしたところで、みじん切りのにんにくと7)のほうれんそうを加えて軽く塩こしょうし、さらに炒めます。ここで玉ねぎの粗みじん切りを入れちゃうのも甘みが出ておいしいです。
ここで軽くほうれんそうの水気を飛ばすとできあがりがけっこう違ってきます。
ざっと炒めたら火を止めて、そのまま冷まします。
9) あとは残りの材料を混ぜるだけ!
使用するチーズの種類もなんでもいいですが、チーズと卵が加熱されて固形化する働きでキッシュの固さが決まるので、とろける系チーズ(チェダー、モッツァレラ、スイス、グリュイエールなどミディアムハードなもの)をある程度の量を使う必要があります。好みのチーズを使ってください。これらのチーズと卵が足りないと、グッショリして切り分けられないくらい柔らかい水っぽい感じにできあがってしまいます。アツアツで食べるならそれもアリですが、持ち運んでつまんで食べるなら残念な感じですね。こんな失敗を防ぐため、私は生地に小麦粉を少し混ぜること煮しています。
一方で、カッテージなどのフレッシュチーズを使うとできあがりがフンワリやわらかになります。リコッタ、マスカルポーネ、クヴァルクなどでももちろんおいしくできます。上記したミディアムハードチーズとこれらソフトチーズを適量ずつ使用することで、しっとりした質感になりつつも切り分けて食べるのに適度な固さをキープすることができるのです。
マヨネーズやパルメザンはおいしいので入れてます。
ボウルにすべての材料を入れ、サックリと混ぜていきましょう。
どんどん行くぜ!
さらに炒めたベーコンとほうれんそうも入れちゃう!
すべてを入れたら塩こしょうしてよく混ぜておきます。
10)オーブンを350度(摂氏175度)に余熱します。
11)パイ生地を冷蔵庫から出し、打ち粉をした台で焼き型より一回り大きな大きさに伸ばします。
生地が冷たくて固く、割れてしまうことが多いので、最初は手で上から押すようにして伸ばすといいかも。ある程度平たくなったら麺棒を使うとはかどりますが、麺棒をお持ちでない方は最後まで手だけで押し伸ばしても問題ありません。
12) 焼き型より一回り大きいサイズに伸ばしたら、そっと焼き型の上に乗せ、焼き型底面・側面に生地を軽く押し付けるように貼り付けます。
その上を麺棒を押し付けるように転がして、一気に余分なパイ生地を切り落とします。
麺棒がなければ、ふちをナイフでなぞって余分なパイ生地を切り落としてください。
13) パイ生地を敷いた焼き型に9)で用意したフィリングを流し込みます。
このとき、フィリングがパイ生地と同じ高さになっていないとか言う問題はどうでもいいです。焼くと少し膨らむし、多めのパイ生地がサクサクしているのもおいしいものです。また、焼き型いっぱいになみなみ入ってしまっているのも、焼いているときに流れて落ちてくるということもまずないので大丈夫でしょう。
14) オーブンに入れて焼きます!焼き時間は厚みによって違ってきますがけっこう長くかかります。45分から60分くらいが目安です。箸や竹串をさして何もついてこなかったらできあがり。
よっしゃあ!
立食パーティーなどなら、切り分けるのはすっかり冷めてからの方がいいでしょう。ちゃんと席に座って食べれる状況ならアツアツを切り分けて食べてください。
飲み会に持っていったところ自分で言うのもアレですが大人気で、ちょっと目を離したすきにもうほとんど残ってないとかいう貧乏くさい写真しか撮れませんでした。
良いやら悪いやら。
飲み会、ピクニック、バーベキュー、など屋内野外を問わず持ち寄りの機会に活躍する一品です。ゆっくりした週末の朝にブランチとして食べるにもステキです。材料は適当でいいし、パイ生地は市販のピルツベリーなんかのを使ってもいいので気軽&手軽に作れます。
というか、うちではカロリーが気になるのでパイ生地を使わず焼き型に直接フィリングを流し込んで焼いたりもします。それもまた一興です。
ほうれんそう倍量。
ぜひお試しください。
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とろけるチーズはレッドチェダーにして、カッテージチーズの嫌いな人と作ったので代わりにフェタを使いました。
美味しかったです。
焼きたてを食べましたが、ある程度硬さもあって切り分けるのも問題なかったです。
ありがとうございました。
コメントありがとうございます!
フェタを使うのもおいしそうですね。
おいしくできたようで私もうれしいです♪
とってもおいしかったです^^
塩の量が難しかったですが><少し辛くなってしまった。。
これは経験値を積まないとだめですね。
アメリカ在住なのでおせちのレシピも参考にさせてもらいます!
このレシピって、塩加減は使うチーズとかにもよるので難しいですよね~。味見したところでピンとこないし。スミマセン。