鶏を絞めてもらってきた

アストリアには生きた鶏を販売している鶏屋さんがあります。・・・そう、バッサバッサ生きてる鶏を選ぶと、その子を絞めて羽根をむしって食肉にしてくれるお店だよ。
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行ってきました。

注意 今回の記事は鶏の屠畜についてです。人によってはショッキングな内容かと思います。ご了承の上ご覧ください。

場所はアストリア36 Ave.駅(Nライン)のすぐ近く、すごく目立つ緑色の建物です。IMG_2002

やはり陰惨なイメージを軽減させることを目的にこの不自然な明るい緑色に塗っているんだろうか。

近づくと動物園のようなニオイ。まあ動物の飼育してるところだもんね。いや飼育っていうか魚で言うところの生簀なんだけど。

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「ハイどなたさんもお入りなさい!さあお気軽に!」と言う感じにドアは開けっ放し。

私が入った時にはちょうどヒスパニック系のお子さん連れのご家族が気楽な様子でケージの中をのぞいて鶏を選んでいるところでしたが、その様子がフツーに自然なので少し私の気分もほぐれました。

この子たちはたくましく育っているなーとか思いましたが、それが特別にたくましいのではなく、日常当たり前に食べているものが当たり前に処理生産される現場を見てメンタル的にショックを受けてしまう・・・そんな姿の方が不自然なんだろうね。こういうことは食育とか休日に家族そろって目的意識持って体験しに行くとかでなく、日常にフツーのこととして受け入れてあるようなのが理想的なんだろうけど、今の日本やアメリカじゃ難しいね。

入るとケージが積まれていて、それぞれに家禽類が入っています。
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白い鶏ちゃん「コンニチハー!はじめまして!」

ゆう「はじめまして・・・そうねキミたちとの挨拶はいつもはじめまして。。。。いやなんでもないのこっちの話。。。」

このお店は鶏だけでなく鳩、鶉、ウサギなども置いてありました。

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その辺飛び回ってる鳩とこの子たちはどういう生まれのちがいなんだろうか。やっぱり食用に繁殖された鳩なのかな。

キョロキョロしてるとお店の人が「ハイらっしゃい!何にする?」みたいな感じで話しかけてきました。鶏を欲しいというと、希望の鶏の大きさ(小さいので4パウンド、大きいのは12パウンドくらいらしい)を聞かれ、「じゃあこの辺のケージから選んで」とか言われたんですが・・・
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「コンニチハー!」

やっぱ一度目を合わせちゃったら非常に選びにくい!!さすがの私もこの辺の子達を見てうまそうとかは思えない。選べる精神力を持ち合わせていたとしてもどんな面構えや体格の子がおいしいのかとか、そういう知識も持ち合わせてないので意味もあまりないんだけど。まちこ先生に「病気の鳥は肛門から汚くなるからオケツを見て買え」と教えてもらったけど、この子らのシッポ持ち上げてオケツ見てみるとか、目も合わせられないヘタレにはとても無理です!!

モタモタしていたらお店の人が「茶色のと白の、どっちがいいね?」と聞いてきてくれました。たぶんいつもスーパーで買って食べてるのは白いブロイラーだろうから、せっかくだから今回は茶色の鶏にしよう。

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というわけでこの子に決まりました!

茶色の鶏 「コケーー!!なんか脚とか縛られちゃったけどなんなのこれーー??」

ゆう 「・・・・(なんか言ってみたいけど言葉が出ない)」

生きてる状態で重さを量り、その重量によって値段が決まります。この鶏は5パウンド、12ドルでした。頭と足を切り落とし、内臓を出してもらうようにお願いすると「羽根もむしるんだよね?」と聞かれてギャフン。もちろんそこはお願いしますよ。また、頼めば部位ごとにおろしてもくれるそうです。

15分ほどでできるというので、それまですぐ近くのダンキンで待ちました。

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そして15分後、番号札をあわせ、料金を払って受け取ります。

この袋がまたホンワリあったかいのよ。人肌・・・いや鳥肌、いやそれも違う。調べてみたら首を落とした鶏をお湯に入れて羽根を抜きやすくしてからむしるとあったので、このぬるさは体温だけでもないらしい。

このお店はイスラム法に準拠した方法(ハラル)で屠畜するのですが、ハラルミートはもちろんイスラム教徒だけが食べるものでなく誰でも食べていいものです。ネットで調べたところ、ハラル法の屠畜については主に屠殺前に神経麻痺を使用しないことを理由*1として動物愛護運動家からの批判的な声もありますが、鋭い刃物で頚動脈を切りほぼ即死させるため、動物にとってもっとも苦痛を与えない方法のひとつであるとの記述もありました。

食材としてですが、イスラム教では動物の血を食するのが禁忌でもあるため血抜きが徹底しており、バクテリアの繁殖が防げる清潔な食肉でもあるそうな。自然由来のえさで飼育することも定められており、畜産副産物などをえさにすることは固く禁じられてもいるので牛肉の場合は狂牛病とかの心配もありませんね。また、こうした場所から直接食肉を購入すると個体の状態がかなり明確に確認できるし、一度も冷凍されていない新鮮な食肉を手に入れられるという利点もあります。

今回行ったお店の住所はこちらです。Pollo Vivo 36-21 31st. Street Astoria, NY

この記事は英語でも書きましたー!
Super Fresh Chicken from Slaughter House


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