年末から正月休みにかけて、焼き菓子におせちと力の入ったお料理が続きました。この辺で肩の力を抜いて野菜多めの簡単料理でもいただきましょう。
八宝菜・・・と言えるほどいろいろ入っていないんです。
正月明けに中華は太る?YesかNoでアンサー!
「中華・・・正月太りのあとでまた太りそう」とのイメージもなきにしもあらずと言ったところですが、実はそうでもないんですよ。
中華レストランなら炒め物や煮物に使う肉や魚を素揚げしたり、風味のためにもネギや唐辛子、にんにくなどの香りを引き立たせる油をたっぷり使うことでしょう。しかし一般家庭ならむしろ揚げるかわりに下ゆでしておけばアクや匂いの解消などについては似たような効果が得られ、さらに油分を流せるのでカロリーを抑えることができます。
「炒め物は熱いボールで和えるサラダ」と言われることがありますか、まさにうまいこと言っていると思います。鍋に引っ付かない程度の油を使い、下ゆでした肉や魚を使ってザッと強火で野菜を炒めてシャッキリ仕上げるようにすると、実際サラダに使うドレッシングと同等程度の油脂の使用で済みますもん。
私は「寒くてサラダは食べる気しない、野菜スープももう飽きた・・」という時には野菜多めの炒め物を食べることが多いです。
材料
白菜
にんじん
ヤングコーン(缶)
タケノコ
豚肉
油少々
片栗粉、コーンスターチなど
量は手元にあるものを適当に使ってください。これらのほかにキャベツ、玉ねぎ、ピーマンなど片付けてしまいたい野菜があったらどんどん入れちゃいましょう。キクラゲ、エビ、ウズラの卵なんかを入れちゃうと八宝菜と呼べるでしょう。
個人的にタケノコとヤングコーンが大好きなので必ず使います。
あわせタレ
砂糖、オイスターソース、酒、しょうゆを 1:2:4:4くらいの割合で混ぜ合わせてください。あとは塩こしょうです。
炒めるのに使う油はごま油もおいしいですが、私はピーナツやウォールナッツなどナッツ系のオイルを使うことが多いです。
タケノコについて
最近も書きましたがチャイナタウンには冬(12月ー3月くらい)の間、生のタケノコが売っています。ひょっとしたら横浜の中華街とかにも売っているんじゃないでしょうか。ゆでて缶やパックになっているものより甘みがあってはるかにおいしく、ゆでるのも手間なしです。
過去レシピにタケノコのゆで方があります。最近加筆して新しい写真を載せたりもしたのでよければご覧ください。
タケノコって春のものだと思ってたけどなんで冬に売ってるのかな。。。と思ってチラッと調べてみたところ、アメリカに輸入されているタケノコはほとんど台湾のものだそうです。台湾が沖縄よりなお南に位置することを考えると、日本より収穫が早いのもうなずけますね。
ゆで豚について
豚肉については、日本にお住まいの方は好みの部位の薄切りを使うと手軽です。さっと湯通しすると油も抜けるし、鍋にこびりつきにくくなります。もしもっと手間がかかってもいいなら、ばら肉のかたまりを下ゆでしておいたものを厚めにスライスして使うとまたおいしいです。
「それにしたって豚ばら肉・・・またまた太りそうなものを」とお思いかもしれませんが、実は豚ばら肉をゆでたり煮たりした白い部分は脂肪分が溶け出していて、残ったコラーゲンが煮汁を吸ってふくらんだものなんだとか。脂肪分は約50%も減っているんですって。冬の乾燥で目元やホッペに年齢が現れてきている私としてはコラーゲンなどはぜひ積極的に摂取したいところです。
過去レシピにウーロン茶ゆで豚があります。お茶でゆでると、不思議なくらいばら肉の脂っこさが抜けるんですよ。調べたところ、お茶に含まれるタンニンには脂肪を分解する作用があるので、お茶でばら肉をゆでると脂肪が抜けてさっぱり茹で上がるという理屈だそうです。
作り方
こんな単純な料理をレシピとか言って掲載するのは気がひけるくらい簡単です。前置きの方がずっと長いです。
1) 野菜、肉を適当な一口大に切ります。
2) 中華鍋か大きめのフライパンを中火で熱し、全体にゆきわたる程度の油を入れます。このときしょうがの薄切りや唐辛子などを入れて香りをつけるのもいいものです。
3) まずは肉を入れます。軽く塩こしょうを振りつつカリッとして油が染み出てくるくらいまで炒めます。
4) 肉に火が通ったら強火にし、野菜を一種類ずつ順番に入れていきます。順番は基本的に堅いものから先に入れましょう。
なのでまずにんじんから。軽く火が通ったら感じがしたらタケノコ、ヤングコーンなんかを順に入れ、最後に白菜やキャベツなどの葉物を入れます。
順番に入れずに全部一緒くたに入れてしまうと鍋の温度が急に下がってしまい、炒めているうちに野菜から水が出てしまいベッショリしてしまいます。そして見るからにおいしくなさそうな、お料理ベタ女子の典型家庭料理のできあがり。
葉物に軽く火が通ってきたらあわせておいたタレをかけ回します。使う材料の量でタレの量も加減してください。
全体がよく混ざったら水溶き片栗粉をまわしいれ、ざっと混ぜてとろみがついたらできあがり。アツアツできたてをいただきましょう。
あんかけ焼きそばにしてもいいけど、やっぱり白いご飯と一緒に食べるのが王道。うまい。好みでラー油や酢をチョッピリたらしながら召し上がれ。
材料は豚でなくても鶏でもなんでもいいし、残りそうな野菜をなんでも使ってください。
レシピと言うほどのものでもありませんが、実はこれは英語で書いてるほうのブログを想定して書きました。地味にアップしているので時たま見てやってください。
私の英語レシピブログ:Cook Like Japanese
そしてこちらがこのレシピの英語版です。
Bamboo Shoot Stir Fry
簡単シンプルなレシピにもクリックして。
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炒め物は熱いボウルで作るサラダ、に目からウロコがハラハラと落ちていきました。キモに銘じます。
そう!私もそれを始めて聞いたときにはウロコ取れました。
中華の料理研究家のウー・ウェンさんの本でした。
ゆうさん
八宝菜
筍も入っていて素敵です
おいしそう
素晴らしいrecipe
有り難うございます
ryujiさん、いつもコメントありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。
ゆうさん、ブログへのコメントありがとうございます。
皆さん書かれているように、炒め物は熱いボウルで作るサラダ、重みのある言葉ですね。
イタリア料理のようにくたくたに炒めるのではなく、強火でさっと手際良く、という意味なんでしょうかねぇ。
勉強になります。
あべべさん、コメント返しありがとうございます。
イタリアだと豆なんかも煮崩れを気にしないでくたくたに煮ることが多いですよね。食感の好みなんでしょうか、おもしろいですね。
おいしそーだじょーー
たけのこ大好きだじょーー
チャイナタウン行ってこよ!
チャイナタウン行くといいよ!書かなかったけどタケノコを大振りにザクザク切って、豚ばら肉と一緒に角煮みたいなコッテリした煮物にするとご飯止まらないさ~。
メンマ作っても、うんまいよね!
一回メンマ作ろうと思ったんだけど、どうやったらあんな短冊形に切れるのかわからなくて挫折したさ。
こんにちわ。楽しく拝見しました。ミシガンにおります。住居の事情により電磁料理台なのですが、Yuさんのようにシャキッと仕上げる方法はないものでしょうか。。。
電磁調理器、私も苦手なんですよー!ドテラお母さんの家にあるんですが、熱くなるまで時間がかかるし、熱すぎたときにはすぐには火は小さくはならないし、もう焦がし専門器かよ!くらいな。
でもたぶんそれは私が普段使い慣れていなくてコツをつかんでいないだけだと思います。火力自体は充分あるので、厚手のフライパンや中華なべをしっかり熱くなるまで待ってから材料を入れるようにすれば中華も上手にできるかと思います。
了解です。ありがとうございます。東京の実家を訪ねると、心ゆくまでガスの強火でじゃんじゃん炒め物するのですが。厚めの鉄鍋で工夫してみます。今年は結婚を控え、「料理で羽ばたく年!」と銘打っておりますので集中していろいろやってみます。心より応援していますので素敵なお料理の紹介を是非続けてくださいね。
ご結婚おめでとうございます。
またおいでください~。
このタレの配分で味がばっちり決まりました!八宝菜は今後ずっとこれでいくと決めました~。Yuさんのブログはほんとにおもしろい!その上勉強になるので楽しみにしてます。スープ、お菓子を何種類か作ってとってもおいしかったし、夫や友人も喜んでくれます。ガンボもおいしかったです~
コメントありがとうございます&返信がすごく遅れてすみません!
レシピお試しありがとうございます、おいしくできたようでこちらこそとっても嬉しいです。
またいらしてください~。