イカにフェタチーズとバナナペッパーを詰め、トマトソースでさらりと煮てしまうお料理はドテラがかつて旅行したギリシャでおいしかったとかいう思い出話をもとに私が再現したものです。
食べたこともないものがおいしくできた!才能炸裂!!
材料・二人分
イカ 4杯
フェタチーズ おおさじ4-6杯
瓶詰めバナナペッパー 4本
トマトソース カップ1程度
白ワイン 50cc
爪楊枝 4本
オリーブオイル 大さじ1
塩、こしょう、砂糖 各少々
フェタチーズについて
過去レシピ、ギリシャ風サラダにて既述していますが、フェタチーズとは牛乳ではなくヤギもしくは羊の乳を原料につくるフレッシュチーズで、ギリシャ料理にはとても頻繁に使われます。塩水の中で熟成させるのでけっこうショッパく、風味も香りも強いので日本人には好き嫌いが分かれます。食感はもそもそぽろぽろしていて、熱してもあまりとろけません。
フェタチーズにも種類が多くあり、今回はできるだけまろやかで酸味がおだやかで、シャープでない感じのものが欲しかったのでスーパーではなくギリシャ食材をいろいろ売ってる専門店に行ってみました。ギリシャ人街アストリアに住む地の利をここで活かさずいつ活かすぞくらいの鼻息で。ブヒヒン。
今回行ったお店はこちらです。
MEDITERRANEAN FOODS INC.
30-12 34th St. Astoria NY 11103
Time Out の記事にリンク
カウンターにはチーズだけでもざっと数十種類、しかもみんな水(実は水でなくホエイ)に漬かっていて同じに見え、かつラベル表示はギリシャ語とかもうテンションもダダ上がります!
カウンターのお兄さんに「あまりシャープでなくショッパすぎずボロボロせず、まろやかやわらかでクリーミーな感じのフェタチーズを所望!」と言ったところ、即座にチーズをひとつ選んでナイフで少し削って「これとかどうよ?」と突き出されました。まじか!味見させてくれるとかすごい!こんなにたくさん種類ある中から理想のチーズに会うまでには何回試食できることやらワイン持ってくればよかった・・・とか一瞬うれしい懊悩をしましたが、一発目でドンピシャに理想以上においしいチーズにあたってしまいました。このお兄さんはこれらすべてのチーズの個性を熟知しているのですね。プロフェッショナルであること、カッコいい。
ちょっと検索してみたら、Formaella Arachovas Parnassou (Φορμαέλλα Αράχωβας,Παρνασσού)とやら言う羊乳のフェタチーズだそうです。フェタチーズは苦手という人でも「あら!こんなフェタがあるんだ!これなら好き!」と言うかもしれないチーズです。
今回私は好奇心や探究心もあってこんなチーズを探して使いましたが、フェタチーズにこだわらずリコッタ、ブリー、カマンベール、いやクリームチーズでもおいしくできると思います。気軽にどうぞ。
作り方
1)イカの内臓と骨を引っ張り出し、皮をむきます。足(ゲソ)は眼球の下で切り落とし、炒め物やゲソフライにして別途食べてしまいましょう。トマトソースのすみっこで一緒に煮てしまってもいいですね。
普段はイカの皮とか気にしないで料理するのですが、今回は白い肌がきれいな方がトマトソースに映えると思われたので皮をむいてみました。キッチンペーパーを使って軽くこするようにすると簡単にむけます。
2)イカの中にフェタチーズとバナナペッパーを詰めます。というか、フェタチーズをバナナペッパーに詰めて、それをイカに詰める感じになります。
バナナペッパーは、黄色もしくは薄い緑色の辛味の強い唐辛子で、瓶に入ったピクルスとして売っています。生のものも売っていますが、モノによっては殺人的に辛かったりまったく辛くなかったりとばらつきがあるのでピクルスを使いました。酸味も好ましいし。
ペッパーの中にチーズ。これをイカの中に入れます。たぶんイカとペッパーの間にすきまができると思うので、もっとチーズを入れちゃいましょう。
3) 爪楊枝でイカを閉じます。
イカ飯の場合、米をいっぱいに入れてしまうと膨らんではじけてしまうので加減が難しいのですが、チーズは別に膨らまないしむしろ溶けてしまうのでタップリ入れちゃうぞ。
4) フライパンを中火で熱し、オリーブオイルを入れ、3)のイカを入れます。
5)イカに油が回り、色が白くなってきたら白ワインを回しいれます。
この時点でもういい匂い。スーハー。
6)全体がぐつぐつしてきたらトマトソースを加えてよく混ぜます。
トマトソースは生のトマトを使ってもいいけど、缶で充分かと。原材料にトマト以外を使っていないものがおいしくできると思います。よく見るとにんにく、バジル、オレガノ、香料、オリーブオイル、citric acidなんかが入っているトマト缶が多いですよね。
7) フタをせずに4-5分煮たらできあがり。仕上げに塩こしょう、それからもしトマトの酸味が強すぎたら砂糖をほんのチョッピリ使って味を整えましょう。
イカの中身は火を通さなくて食べられるものだし、煮込まずにサラッと煮るだけでオッケです。むしろイカは煮すぎると固くなるし、チーズもとけて流れ出してしまうので、イカに火が通ったらそれでヨシ。
前回アップしたイタリアンライスコロッケと一緒に、たっぷりのトマトソースでいただきましょう!
キリリとした白ワインがよく合うかも!
やっぱりこのまろやかフェタチーズがおいしい!イカのような脂気のない素材と、さらりとしたトマトソース、スッパ辛いペッパーの組み合わせが、クリーミーなフェタチーズの存在でバランスよくひとつにまとまります。ライスコロッケとの相性バツグンすぎ。
コジャレた感じがしますが、そんなに手数も時間もかからず作れます。イカの用意だけしておけば15分足らずで出来上がるので、お客を招いたときにも便利に作れるお料理だと思います。もちろん食べておいしく、目新しさもあるので「今日はお家で少しゆっくりおしゃべりしながらご飯食べましょうよ♪」みたいな時にもピッタリです。気軽にお試しください。
お知らせ
お料理が好きでこんなブログも書いているのですが、いくら好きでもクッキーとかケーキとかはそういつでも作れないですよね。特にデブだと。作りたい!でも食べたらヤバイ!というジレンマからこんなプロジェクトを発動しました!
私も作れてハッピー、あなたも食べてハッピー、そしてどこかの誰かもハッピーに!というコンセプトです。できる範囲でしかやりませんが、ご興味のある方はfacebookからお気軽にどうぞ♪
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これ、とっても美味しそう~♪
イカもチーズもトマトソースも大好物です…
もしかして、ギリシャ旅行で…というエピソードのお料理でしたっけ?
食べたことなくても美味しくできちゃうなんて、やっぱりセンスが良いんですね♪旦那さま、幸せですね☆
ドテラはメタボが冗談じゃなくやばいレベルです。あんまり作って食べさせない方がいいんだろうけど、デブでも食べなきゃ腹が減るんだからままならないですよね。
今、もう一度読み返したら、写真の上にエピソード書いてありましたね。失礼しました(^^;
本日ライスコロッケと共につくりました。
すっごく美味しくできました!イカはすでに剥いてあるのを使ったので簡単にできました。
レシピを教えていただいてありがとうございます!!
おお!こんな手のかかるレシピをお試しいただいてありがとうございます!
ライスコロッケとイカを煮たトマトソースの組み合わせが気に入っています。
お口に合ったようでうれしいです。