春らしくなってきれいな色合いの野菜や果物が並び始め、お料理する意欲がかきたてられる今日このごろです。
日本では手に入れにくい食材ですが、在外さんで「見たことあるけど買ったことはない」という方にはぜひ試してほしい!スッパさわやかなルバーブを使います。
ルバーブってなーに?
見た目はフキのようなセロリのような赤い野菜です。味はさわやかな酸味。さわやかな酸味のみです。苦みや渋みもありませんが甘味もないです。加熱すると柔らかくなり食感がジューシーなので、甘味がなく酸味の強いイチゴみたいな感じです。ジャムやパイ、ケーキに使われますが、繰り返しますが甘味がないので他の果物と比べると砂糖の使用量が多くなります。
旬の時期や食感が近いため、イチゴと一緒に使われることも多いです。
日本での栽培は盛んではありませんが、長野などの一部で作ってはいるようです。
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アメリカではちょっとコジャレた食材としての立ち位置をキープしていて、季節になればどの食卓にも上がるというものでもありませんがヨーロッパではもっと身近に使われているようです。
ためしにタルト作ってみたよ!→ その結果
いやルバーブとイチゴのタルトを作ってはみたんですよ。一応。
クッキー生地でタルト台を焼いてー・・・
空焼きしたあとアーモンドパウダーたっぷりのクレーム・ダマンドを入れて軽く焼いてー・・・
その上にイチゴとルバーブを美しく並べてもう一回焼いたりとか、やってはみたんですよ。そうしてできたのがこちらの写真です。
春っぽいし色彩もきれいですね。しかしこう言ってはミもフタもないのですが食べたらガッカリだったのです。
ジューシーで酸味たっぷりの果物に、サクサク系甘さ控えめタルト生地やドッシリ濃厚系アーモンドクリームとはあんまりいい組み合わせじゃないです。このフンニャリと柔らかくジューシーでスッパさが際立っている果物とは、もっと食感が柔らかいお菓子でないと口の中でなにもかもがバラバラになってしまいます。クレームダマンドじゃなくてカスタードクリームにして、軽く煮たルバーブと生イチゴを乗せたタルトにしたらおいしかったかも。
そして甘さが絶対的に不足しているためお菓子として致命的なほどに食後の満足感の低いものとなっています。
たいしておいしくなかったのでこのタルトのレシピは書きません。
はじめから素直になればよかったのに
シュトロイゼルクーヘンなら間違いなくおいしくできるってことはわかってたんですよ。新しいレシピに挑戦してみたかった&ビジュアル的に美しいお菓子を作ってみたかったので遠回りしちゃったけど。季節の果物を使う定番お菓子シュトロイゼルクーヘン、やはり安定しておいしくできました。
作り方・生地の材料の大半は過去記事・シュトロイゼルクーヘンからのコピペです。ドイツやその周辺のヨーロッパ諸国で定番のこのパンのようなお菓子のようなケーキ、作ってみれば簡単でいろんな果物でおいしくできるのでぜひ試して欲しいです。
イチゴとルバーブのシュトロイゼルクーヘン
生地材料(20x30cm型)
小麦粉 180g
ドライイースト 4g
砂糖 30g
たまご 1個
牛乳 70cc
バター 30g
そぼろ(シュトロイゼル)材料
バター 100g
砂糖 80g
小麦粉 100g
果物
イチゴとルバーブ、あわせて 500gくらい
砂糖 大さじ2
作り方
1) バターは生地用もそぼろ用も室温にしてやわらかくしておきます。
2) ホームベーカリーを使うともうほんとに簡単!ドライイースト以外のすべての生地の材料をケースに入れて、イーストは専用のケースにセットしパン生地コースにおまかせしてください。
手ごねの場合
3) 手もしくはフードプロセッサの生地こね機能を使う場合は、まず牛乳をおおさじ2ほど容器に分け、人肌程度にレンジで温めてドライイーストと砂糖を分量からおおさじ1ほど混ぜます。
4) 次にイーストも含めたすべての材料をボウルに入れて手でこね、まとまってきたら台に移して両手で力を入れてツルンとした質感になるまでこねます。15分ちょっとかかるかと思います。
5) ボウルに入れてラップで覆い、50-60分ほど室温で一時発酵させます。室温が低いともっと時間がかかりますがほんとはゆっくり発酵させたほうがいいので問題ないです。
6) そして発酵中にそぼろを作ります。そぼろの材料をすべてボウルに入れ、ざっくりとフォークで混ぜるだけです。このとき練ったらダメ!クッキーになっちゃう!ところどころ混ざりきってないくらいでオッケです。
これは冷蔵庫に入れておきましょう。冷えて硬くなっていたほうがきれいなそぼろにできるし扱いやすいです。
7) さて、5)の発酵生地の全体の大きさが2倍くらいになったらパンチングして空気を抜き、再度ボウルに入れてラップをして20分ほどベンチタイムを持たせます。これでいいはず(ホームベーカリーを買ってからであまり手ごねとかしなくなったので自分でも心もとないけど)。ホームベーカリーがあればここまでやってくれるんだからほんと楽チン。
8) 焼き型に分量外のバターを薄く塗り、小麦粉を薄くはたいておきます。オーブンを180度に暖めておきます。
9) ベンチタイムをおいた生地を焼き型の大きさに伸ばしてセット。
フォークで何箇所かさしておきます。生地はすこしフンワリしてたほうがおいしいので、ここまでやっちゃったら室温で待たせておいてそぼろと果物の用意に取り掛かるくらいでちょうどいいと思います。
ここまでの作業はどの果物を使うときも同じです。
10) いよいよ果物の準備をします。イチゴはヘタをとって適当な大きさに切ります。
11) ルバーブは表面の繊維をむきます。セロリの筋をとるように軽くナイフを入れてスイーーーっと引っ張ればきれいにむけます。
リボンみたいでかわいい。
これも適当な大きさに刻んでおきます。
12) 9)の生地の上に切った果物をたっぷりのせます。こんなに乗せちゃって大丈夫だろうかと不安になっても大丈夫!これでもかと乗せたほうがおいしいです。
もう生地がまったく見えないくらいドッサリ乗せちゃいましょう。そして砂糖をサラサラとふりかけます。
13) さあ最後の作業です。そぼろをふりかけます。
「なんかたくさんすぎるんだけど分量間違った?」と不安になってもこれまた大丈夫!たっぷり乗せてください。というかここでケチケチするとパン生地がモソモソ主張しすぎるガッカリな出来上がりになるよ。
14) 160-170度に温めておいたオーブンに入れて30-40分ほど焼きます。
アメリカでは上下から火が当たるガスオーブンが主流で私もこの手のオーブンを使っていますが、日本だと下火が弱かったり、下火がなく上からの加熱しかないオーブンが多いと思います。焼き時間が長くかかるかもしれませんが、その際下の生地が焼ける前に上面が焦げそうになったりするかもしれないので様子をみながら温度や焼き時間を加減してください。
焼けたらオーブンから取り出し、触れるくらいに冷めたら好きな大きさに切り分けてどうぞ!
このケーキはすっかり冷めるまで待たなくても、ほんわりあったかいくらいで食べてもすんごくおいしいわよー!
もう多くの言葉は要らないよね?写真見ただけでフンワリシットリ生地&スッパさわやかな果物、そしてそぼろと名づけられたバターと砂糖の権化が抗いがたいレベルで拮抗しているのがおわかりいただけるはず!
作った次の日の朝飯にするのもサイコー!濃く作ったコーヒーで一日の始まりを祝福。
卵と牛乳たっぷりで作ったふんわりイースト生地の質感がわかりそうな写真も載せちゃう。
下火が強いと下面に焼き色がつきすぎるのよ。ウチの場合、下火が強いって言うより上火が弱いんだけど。
今回、自分で言うのもアレですがものすごくおいしくできてしまって台所で味見したときにおたけびをあげてしまいました。ウォーーーーーまじうまいわこれーーーー!!て。(ほんとに。)
20x30cmの焼き型一枚分ペロリと食べてしまいそうだったので、大半を急いで冷凍しました。このケーキは冷凍もできます。室温で解凍して食べてください。残念ながら、焼きたてのほうがずっとおいしいです。
シュトロイゼルクーヘンはルバーブに限らず、季節のいろんな果物でおいしくできます。過去記事・シュトロイゼルクーヘンをご覧ください。
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いつも楽しく拝見してます。こちら過去のレシピを参考にシュトロイゼルクーヘンをつくりました。くだものは、イチゴとブルーベリーです。そぼろの甘さと、くだもの甘酸っぱいさバランスが良く、とても美味しかったです。素敵なレシピありがとうございました。
コメント&レシピお試しありがとうございます。
このケーキはいろんな果物が使えるけど、特に酸っぱい果物と相性がいいようです。
お口に合ったようでうれしいです。
旬の野菜とフルーツが鮮やか!甘酸っぱいフルーツとバターの香りがしてきそう♡ ネットでコーヒーケーキのレシピを探していて、ゆうさんのブログの写真を見てこれかも⁈って思っちゃいました!パン生地をサワークリーム入りのスポンジにしてケーキ風にしても合うでしょうか?
コメントありがとうございます&返信がすごく遅れてすみません!
ドイツにもパン生地でなくスポンジ生地のシュトロイゼルクーヘンがあるそうなので、お気に入りのスポンジレシピをお使いになって問題ないと思います。
パン生地だと軽食とか朝食にちょうどいいくらいだけど、スポンジならお菓子として重過ぎなくてすごくよさそう!私もいつかやってみます。
ゆうさんこんばんは。
スポンジ生地とパン生地の両方作ってみましたが、やっぱり ゆうさんのパン生地レシピのほうが美味しかったです♪
(サワークリーム入りのスポンジは重ためでトゥーマッチな感じでした。)美味しく出来たほうは、母の日に実家へ持って行きました。ありがとうございました〜!
素敵なレシピ、いつも拝見させてもらっています♪美味しそう〜、と思って作ってみたのですが、果物から水分が出過ぎてビショビショーになってしまいました。。。美味しいのは美味しかったのですが、冷凍していたイチゴとルバーブを使ったせいでしょうかー??そぼろにもなかなか焼き色がつかず、焼き菓子はやっぱり難しいです。
ああ~~~!承認に時間がかかってすみません&コメントありがとうございます。
イチゴって焼き菓子に使うには水分が多い果物だと思います、私も苦労しました。
https://cookingloverskitchen.com/2013/07/31/%E3%82%B5%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%82%BC%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%98%E3%83%B3/
クランベリーは冷凍のものを凍ったまま載せて焼いても大丈夫だったので、おそらくイチゴが原因だと思います。
また、アメリカのオーブンは上下に熱源があるのですが、日本だと上火だけのものが多く、焼き加減が違うようです。オーブン自体も小さいので材料を入れた後の温度低下が大きく、温度が持ち直すのにも時間がかかるようです。なので焼けるのに時間がかかり、焼き色も薄くなります。
こうしたコメントは他にも何件かいただいているので今後注記を入れることにします。
上手にできないレシピですみません。
アドバイスありがとうございます!でもとってもおいしいレシピだったので、また季節が来たら違う果物でチャレンジしてみます。ドイツ菓子、とっても素敵。ありがとうございました。