ドイツーアルザス行ってきました!

前回のレシピ投稿から一月近くも空いてしまいましたが、ドイツ、アルザスを旅行した休暇から無事に戻ってまいりました。いろんなおいしいものを食べてきて自分でも作りたい意欲にあふれすぎてどれから手をつけようかwktkですが、今回はとりあえず旅で食べてきたおいしいものなどをお見せします。

P1010486 アルザスではワイン畑も歩きました。もちろん飲んできましたよ。

今回はドテラ妹のところに去年の冬に生まれた赤ちゃんの洗礼式に参列するのが一番の目的でした。なので旅程は:

ドテラ妹の住むハンブルグで3泊
お義母さんの住むミンデン(ハノーバーのすぐ近く)で3泊
国境を越えてフランスに入ってアルザス、まずストラスブールで2泊
コルマールに移動して2泊
ダンバック・ラ・ヴィルという小さな村に移動して2泊
朝早い便なのでフランクルフルトで1拍して帰国

・・・という感じでした。前半はドテラ家族と過ごしましたが、後半はまったくの休暇でドテラと二人で時間に追われずのんびり飲んだり食ったり昼寝したりして来れました。

ハンブルグ

ハンブルグは港湾都市なのでドイツではめずらしく魚がおいしい・・・と言うことになっていますが、やはり食べると肉の方がうまいと思います。特にタルタル(生の牛肉を叩いて卵黄やスパイスと混ぜたもの)はハンブルグ→ハンバーグの語源となったとかで、市内のどこにでも売っていておいしかったです。
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肉屋に並ぶ肉やソーセージ、ハムなんかを眺めているだけほんと楽しかったです。いやーーーん、どれ食べよう?どれ食べよう?ああんもう困るゥ~~~~~(うろうろきょろきょろ)くらいに毎回テンションがあがってしまいました。ドイツに住んだら慣れるのかしら。

それでも魚料理用のハンブルグ風スパイスミックスと言うのがあったので買ってきましたよ。
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たぶん魚に塩こしょうとこのスパイスを振りかけてバターで焼くとかすればいいのではないかと推測。

無事にめんこ甥っ子ちゃんの洗礼式を終えてハンブルグを後にしたのですが、ハンブルグに限らずドイツでは外でトイレを見つけるのが日本に比べるととても困難です。確実なのはデパートかもしれませんが、デパートも日曜は休みです。たいてい50セントほどのチップが必要です(中にはお金を入れないと中に入れないつくりになっているところもあります)。

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やっと駅でトイレみつけた!と思ったら日曜閉所となっていたりして脱力してしまったり。トイレに休日とかアホじゃないの。

駅で昼食とビールを買い、車中の人となりハンブルグを後にしました。
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ドイツを旅行するなら栓抜きを携帯することをお勧めします。缶のビールはあまり売っていません。タルタルのサンドイッチにビールの車内ランチで大満足。

ミンデン
お義母さん宅ではゆっくりおしゃべりしたりお料理したりしてのんびり過ごしました。
余談ですが何度も書かずにいられない衝動のまま書いてしまいます。いつかも書きましたが、ドイツの洗濯機はものすごく優秀で白いものはあくまで白く洗い上げ、部屋干ししてもタオルが匂うとかいうことは皆無です。漂白剤などの強い洗剤を使うことがないので生地も痛みにくく、シーツやタオルはもう半永久的にホテルのもののようなバリッとしたきれいな状態で使えます。いつかMieleの洗濯機ほしいなー。

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これらは過去の旅行からの写真ですが、アメリカの洗濯機では普通、洗濯に28分かかります。日本の縦型もそのくらいだったように覚えていますが、この子は洗うモード(温度、水流のつよさ、脱水回転数など)が細かく設定でき、最長で2時間くらいかかります。
お義母さんに「回転数は600くらいでいいかしらね」とか聞かれてもどんなもんだかまったくわからない。

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そしてこれも以前書きましたが、95度までの高温のお湯で洗うことができます。95度のお湯を入れて洗うのではなく、95度を維持するのに加熱しながら洗うので洗濯機で煮沸できるも同然です。
普段着てる服もドイツの洗濯機で洗うと生き返ったようにシャッキリサッパリするので、持っていった服は全部洗濯させてもらいました。ちなみに私はお母さんのアドバイスで30度のお湯で60分洗い、脱水は軽めにし、そのかわり乾燥を低温で4時間かけて仕上げました。こうすると生地が一番傷まなくてきれいにできるというけど、確かにそんな仕上がり。ヤッホウ!この次はシーツとかバスタオル持ってきて95度のお湯で二時間洗ってもいいですか?

また、ドイツ人の清潔好きは潔癖なほどで、こうして洗いあげたもののほとんどにアイロンをかけます。キリッ、シャキッとしたものを着るのは気持ちのいいものですが下着とかTシャツとかカーテンとかにまでアイロンをかける人も多いと聞いたときにはドイツ主婦大変すぎ・・・と震えてしまいました。ドテラ妹のお義母さんが「このまえスペインに観光しにいったんだけど、ホテルのアイロンが心配していたより良くてうまいことシャツにアイロンかけて出かけられたわー」とか言っていたので、ドレスコードのある高めのレストランにでも行ったのかと思って写真見たらロープウェイに乗って山とか登っててワロタわwww

そしてキッチンも使わせてもらいましたよ!
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材料の肉が手に入りにくく、アメリカでは作れなかったカスラーに初挑戦しました!おいしくできました。古いブログにドテラ妹が作ってくれたときの写真を使ったカスラーのレシピを乗せていましたが、今回とった写真で新しく書き直します。お楽しみに。

そしてドイツでこの時期おいしい山キノコを使ったキッシュはぜひ作りたい!と思っていたらキノコのシーズンは終わってしまっていました。ガッカリ。代わりに年中手に入るマッシュルームと乾燥キノコを使って作ったキッシュ、これも追ってレシピを掲載します。
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軽めのロゼによく合う~。軽食にピッタリすぎ。

そしてアルザスへ:ストラスブール

アルザスはドイツとの国境に接するフランスの北東部ですが、鉱石産出が豊富なうえにライン河の水運で交通の便もよいため、過去にはドイツとフランスとの領土の取り合いに翻弄されたモテモテ地域です。
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また、おいしいものがたくさんな地域としても有名です。もともと温暖な気候と恵まれた土壌と地形のため、色とりどりの果物、ラインから上がる川魚、そして軽やかなワインなどをおいしく作れる土地柄であった上に、材料をリッチに使い素材の特徴を前面に出す質実剛健なドイツ的食文化と、ソース使いの巧みさと星の数ほどあるお菓子レシピを誇るフランス食文化の両方のおもしろいところを取り込んだ、非常にユニークで高度な食文化が発達しました。

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アルザス地方は日本からも観光地として人気ですが、その中でももっとも多くの人が訪れるのがアルザス地域圏の首都でもあるストラスブールです。今回、街の中心にあるノートルダム大聖堂から歩いて1分という好ロケーションに投宿しました。
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あいかわらず写真撮るのがヘタなのですがまあ一応。

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ドテラは若い頃フランス南部の都市ナンシーに一時期住んでいたことがあるとかで、そこからそう遠くないストラスブールにも何度か来たことがあるそうな。

La Plouzinette (6 Place Saint Etienne 67000 Strasbourg) というクレープ屋さんはそんなドテラの思い出の一店だそうです。元カノとでも一緒に行ったのでしょうか、そのへんの詳細は不明ですがストラスブールに行くならぜひお勧めしたい!クレープはもちろんおいしいけど、ガレット(そば粉のような粉で作ったクレープで、通常チーズやハムなどを使い、甘くないものが多い。朝食や軽食に食べるそうです。)を試していただきたい。非常においしかったです。NYでもどこかで食べられるかなー。

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そして夕飯はもっと楽しみ!これまたドテラが強く勧めてくれたのエスカルゴ(しかし日本のツブとかのほうがずっとおいしいと思う)。
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はい来た川魚!トラウトをリースリングとクリームのソースでいただきました。
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トラウト「こんにちは外国からの客よ。ツヤツヤの顔で出迎えよう」
ゆう 「受け口がキュート♪」
別にトラウトでなくてもおいしくできそう。そしてこのソースも簡単に作れそう。そのうち試作してみます。

お約束のシュクルート。アルザス独特のお料理で、数種類の肉(ハム、ソーセージなど)とじゃがいもをザワークラウトと一緒に蒸し煮したものです。ドイツの影響が濃く現れていますね。
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うまい。肉の重さがザワークラウトのサッパリ感で軽減されていて、さらにザワークラウトの酸味はじゃがいものほっくりしたうまみと甘みでうまくバランスが取れています。NYで手に入る材料で作れそうなので近日中にレシピをアップします!

ドテラはこのお店では3皿プリフィックスのコースをいただいたのですが、最後の一皿はチョコケーキやクリームブリュレなどのデザートかチーズだったのでチーズを選んだところ、軽く200グラム以上はあるチーズが運ばれてきたのにはほんとに笑ってしまいました。

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アルザス特産のマンステールチーズ。ウォッシュタイプなので匂いがありますが、一口食べるともう気にならない。カマンベールにうまみとコクを加えたような、イタリアのタレッジオをマイルドにしたような感じの柔らかいチーズです。ええ、もう一杯飲みながら食べきりましたとも。おいしかったんだもん。

コルマールへ
ストラスブールから汽車で30分ほどで着いてしまうすぐ近隣の街、コルマールに移動しました。ここは旧市街の町並みが絵のように美しく、そのためやや観光地化が進みすぎているような感じもありますが食事はおいしく街歩きも楽しい街でした。

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コルマールでは屋内で大きなマーケットも開かれていました。ここもやや観光客向けの雰囲気が強いのですが、それでも見て歩いて楽しいし、かえってお土産なんかは買いやすくていいかと。

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どこまでも続くチーズ!この日はワインとパン、それからチーズとテリーヌと果物を数種類購入してホテルで夕食にしてしまいました。大満足。

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とにかくきれいな果物がたくさんでもうウキウキきょろきょろしてしまう。こんなとこに住んで毎日好きなだけケーキやトルテやジャムを作って暮らせたらどんなに楽しいかしら・・・案外すぐにタコとかイカとかカツオとか手に入らないのがさみしくなるかしら。

コルマールから汽車で10分ほどの距離にある小さな街、ターカイム(Turckheim)にも足を伸ばしました。

何の目的かって?それはワイン。
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歩いて30分ほどで街を一周できてしまうくらいの小さな街ですが、あちこちに試飲のできるワインセラーがありました。
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フランス語がわからなくてもこれだけわかれば大丈夫! Degstation,それは試飲。

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街の城壁を出て少し丘を登っていくと、とてもきちんとした建物で本格的に試飲・販売しているセラーがありました。行きますとも。

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そしてこれが料金表ですがグラス一杯の料金かと思ったところ、実はボトル一本の金額です。まじか。NYならヘタなレストランでグラス一杯もっと高かったりするのに。基本的に試飲は無料ですが散々飲んで何も買わないということはしにくい雰囲気です。しかしいくつも試飲すると好みのワインにもまず出会えるし、とにかく安いので買わずに帰ることもないでしょう。車で来てればケースで買うのになー。ドテラが仏語もいけるので私はこの旅を通じて不自由しませんでしたが、こういう観光客を相手にする場所では英語が通じます。
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何本か買って帰ってきたけど、ワインは一人二本までしか持って帰れないとかいう心配なし。だってホテルで夜に飲んじゃうから。アルザスのワインは軽くてスイスイ飲めてしまう。

そうそう、アルザス銘菓クーグルホフ(日本ではクグロフと言っていますね)も、もちろんあちこちで見ましたよ!
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サイズも見た目もお店によってビミョーにちがう。
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小さいのを一つ買って、公園でオヤツに食べました。
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どれどれ。。。。
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ほほう。はじめて食べましたが、イタリアのクリスマスケーキのパネトーネに似てます。おそらく卵と牛乳とバターを多目に使ったイースト生地だと思いますが、これにアーモンドパウダーやレーズンを入れて焼いて、仕上げに砂糖をさっとかけてあります。クグロフ型買って作ってみよう。

そして小さな村、ダンバック・ラ・ヴィルへ
そしてセレスタからすぐ近くにあるダンバック・ラ・ヴィル(Dambach-la-Ville)に移動しました。端から端まで歩いて15分足らず、人口2000人ほどの小さな村ですがワイン生産と観光が主な収入のようです。メジャーな観光地でなくこんなところを旅するのもおもしろいものです。

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村の中心である教会の隣にあるB&B、Hotel Le Vignoble に投宿しましたが、立地がよいだけでなくとても古い赴きある建物を非常に細心に改装していて、清潔で快適な宿でした。女の人が一人で経営しているようですが、とても親切でよく気のつく人でした。

まわりは一面のワイン畑です。
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ワイン畑で風に涼むドテラ。

畑の間の細い道を通って丘のてっぺんまで登ってみました。すごい急傾斜。
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絵のような景観。

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これはピノブランだろうか。

村の中でおばあさんが一人でやっている小さなお店を見つけました。
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なんでだかこういうマイナー感のつよいお店は素通りできない私。

おばあさんが庭で育てた果物で作ったと言うジャムがズラリ。最近パンにジャムをつけて食べるのがお気に入りの甥っ子ウミガメちゃん(二歳になりました)に贈ろうと数瓶買っちゃいました。
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ところがガッカリしたことにNYに戻るとビミョーに瓶モレしていました。密閉できていなかったとなるとウミガメちゃんに万一のことがあるといけないので我が家で食べることにしましたが、すんごくおいしいジャムで味見が止まらずジャムをなめ続けてしまう。ぺろぺろぺろ。ブラックベリーうまい。

村のレストランに昼食に行き、夕飯にベッコフという郷土料理を食べたいと言ったら、予約制なので明日の夕飯に作っておくとのこと。それじゃ明日また来ます。

次の日、楽しみにして来ました!

・・・・え・・・・・・・????これ二人分?
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むしろ家族で食べるおでんのサイズ、わけがわかりません。ケルンで食べたハムヒェン以来の敵前降伏です。おいしくいただきました。これも近日中にレシピをアップします。

この他にも近隣の街、セレスタやバールにも足を伸ばしました。

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まったり骨休めして肌にはハリ、髪にはツヤを取り戻して帰って来ましたが、休んだ分急いで片付けなきゃならないあれこれがあったりで思ったようにアップできません。できるだけすぐにドイツ、アルザスでインスパイアされたお料理のレシピを順次掲載していく予定です。

また、過去のドイツ旅行関連ポストがいくつかありますので良ければ暇つぶしにどうぞ。

ケルンのクリスマスマーケット
続・ケルンのクリスマスマーケット
ケルンに豚に降参した
ドイツ名物カスラーby ドテラ妹
シュトレンだけじゃない!ドイツスイーツ

それではまたおいでください~。


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ドイツーアルザス行ってきました!」に9件のコメントがあります

  1. お帰りなさーい!(と日本からいうのも変な気がしますが)
    アルザス食べ歩き・飲み倒れの旅羨ましいです。写真がどれも素敵~

    レシピのUP楽しみにしております。特にキノコのキッシュ!

    1. 戻ってきましたー!
      アルザスのワインは軽くて飲みやすくて、調子に乗って飲んでも次の日にこたえないのでほんとに快適な旅でした。キノコのキッシュ、すぐアップします!

  2. とっても楽しそうなお写真。そしてお肉も美味しそう!!ぜひレシピアップしてくださいな。 サワークラフト、酸っぱいのは半端ないですよね。私はマイルドで結構です。。。

    1. ザワークラウト、食べなれると酸味がおだやかすぎるのもぼやっとしておいしくなく感じてしまうんです。
      私も最初は玉ねぎとかりんごとか入れてずいぶん酸っぱさを和らげたものです。

  3. 素敵ーっ。
    内容が濃くて濃くて、何度も読みに来なくちゃ頭に入りきらないですから、再訪します。
    写真も何度も見返したいし。
    とりあえず、「ドイツを旅するなら栓抜きを持参で!」というのだけは頭に入れました。

    1. それだけ覚えとったら十分です!
      栓抜きはワインもビールも開けられるやつで。

  4. 初めまして! 
    NY在住&お料理大好き、でLuckyにもヒットしたこのサイト、思いがけずいろいろためになるレシピ&お話が多くてうれしいです。しっかりBookmarkしました。 
    ドイツは昨年、日本への里帰りへマイレージを使った時にはじめて足を踏み入れました@ドレスデン。
    (日本へのReward Travelで、なぜかヨーロッパ経由というオイシイ道があったという。 ルフトハンザ&ANAで快適旅行の上に、ドイツに(タダで)StopOverできるなんてなんて素晴らしいんでしょ)
    すばらしい芸術の街に感動しましたです。 
    今は日本から帰ってきたばっかりなので刺身恋しやの毎日です。 でも、こちらのお店ではなかなか食指の動くものがなくてねー。 そこらへんの情報も今後心待ちにしておりますです。

    1. はじめまして、うれしいコメントありがとうございます。
      実はベルリンより東には行ったことがないのですが、ドレスデンも一度行ってみたいと思ってました。クリスマスマーケットがすばらしいらしいです。ストップオーバーいいなあ。

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