さくさくパイ生地

すでにアップルパイほうれんそうのキッシュなどでパイ生地は使用していますが、レシピ一覧から探しやすいように、また今後の記事に引用しやすいように改めて掲載します。

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このレシピは層になった折りパイでなくサックリした練りパイです。作るのもこちらの方が手間が少なく簡単で失敗しにくいです。

パイ生地の材料は基本的にバター、小麦粉、冷水です。
一般に、はらはらの繊細な層が重なっているパイ生地だとバターと小麦粉の比率は1:1くらいです。濃厚なクリームなどを入れて焼くお菓子のパイの場合、さらにパイ生地に風味を持たせるために卵黄、砂糖、クリームを加える場合もあります。

アメリカのアップルパイなどによくあるざっくりした練りパイだと、バターと小麦粉の比率を3:5くらいになるまでバターの使用量を落としてもおいしくできます。私はこの比率でアップルパイやピーチパイなどのお菓子、キッシュなどほとんどのお料理に使ってしまいます。

しかしソーセージやサーモンなど、コッテリ系の具を包む食事パイの場合、バターと小麦粉の比率を1:2くらいまでバター使用量を抑えてしまいます。だってこれでも充分おいしいし、いくらかカッチリしたパイ皮でないと底が抜けてしまわないか心配という理由も無きにしも非ずです。

材料(23cmくらいの焼き型)

小麦粉 200g
バター 120g(冷蔵庫で冷たくしておく)
冷水 おおさじ3程度

作り方
1)小麦粉をボウルに入れ、冷蔵庫から出したばかりの冷たいバターをナイフで適当な大きさに切ったものを一緒に入れます。
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2)手を使ってバターと粉を混ぜます。バターに粉をまぶしながら崩す感じでどうぞ。すべて混ざったら、全体的にぱらぱらしっとり・・・となるはずです。

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キュッと握ると軽く形のついた崩れやすいかたまりができるくらいの質感。

3)ここに冷水を混ぜていきます。コップに適当な量の水と氷を入れて準備して、2)のボウルに少しずつ加えて混ぜます。

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水の使用量はほんの少量、たぶん大さじ3程度だと思いますが、厳密に計ってしまうより、様子を見ながら少しずつ垂らして混ぜていく方が失敗なくできると思います。水を多く入れすぎてやわらかくなってしまうと扱いにくくなるので注意。

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やっとひとまとまりになるくらいの固めの生地にしてください。こねたり練ったりせず、ところどころ混ぜムラがあるくらいでけっこうです。これにラップをして冷蔵庫に入れ1-2時間ほど休ませます。

クレープやパン生地のレシピでも「生地を冷蔵庫で数時間休ませろ」とはよく言われますが、これはグルテンを安定させ、成型しやすくするためです。こねてすぐの生地を台の上で伸ばそうとしても、弾力がありすぎてすぐもとの形に戻ろうとしてなかなか伸ばせないことがありますよね。これを防ぎます。また焼き縮みも防止できるので、「数時間待てとか知るもんか」とかまわず速攻で焼いてしまったり、「とにかく冷やせばいいんだろ?」と冷凍庫にぶち込んでしまったりはしない方がよろしいでしょう。

また、パイ生地やバター比率の高いクッキー生地などは、バターが冷えて固まっている状態でないと生地がダレて扱えないとか成型できないというのも生地を冷やしておく理由です。極端な例はアイスボックスクッキーです。

4)パイ生地を休ませたら、テーブルや台に小麦粉(分量外)を打ち粉として振りまき、その上で生地を伸ばします。

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生地が冷たくて固く、割れてしまうことが多いので、最初は手で上から押すようにして伸ばすといいかも。ある程度平たくなったら麺棒を使うとはかどりますが、麺棒をお持ちでない方は最後まで手だけで押し伸ばしても問題ありません。

5) 焼き型を使ったパイに使う場合は、型より一回り大きいサイズに伸ばし、そっと焼き型の上に乗せ、焼き型底面・側面に生地を軽く押し付けるように貼り付けます。
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その上を麺棒を押し付けるように転がして、一気に余分なパイ生地を切り落とします。

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麺棒がなければ、ふちをナイフでなぞって余分なパイ生地を切り落としてください。

6)型を使わずに具を包んで焼く場合、具の大きさに応じて適した大きさに伸ばして使用してください。

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ちょっぴりハンパに残ってしまった生地はお気に入りのクッキー型で抜いて飾りにしちゃうとカワイイですね!
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おいしく焼けたら召し上がれー♪

このレシピは英語でも書きました。
Short Pie Crust


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さくさくパイ生地」に7件のコメントがあります

  1. あー、やはり、
    先ほど嬉しくて意気揚々と書いたのは消滅して届いてない模様。

    ともかく、このブログはブックマークさせてもらいました。
    以前のブログ記事よりも、映りがさらに格段に美味しそうですよ。
    今後、ちょくちょく覗きに来ます。

    私、ブログ再発信を検討中です。
    ライブドアかHatenaかワードプレスでと考えていたところで奇遇です。
    ここで、ゆうさんに声かけてもらったことで弾みがついちゃうな。

    1. リコッタさーーーん!!
      コメント、ちゃんと届いています!承認してから表示されるように設定していました。
      お元気そうで安心しました。
      レシピブログのほうでは、しばらくブログの更新がないようなのでお変わりないですかーというだけのコメントだったのでお気になさらず。

      新しくブログを書くなら、hatenaはっどっちかというとインテリ(自称含め)ユーザが多いので、文字数が多い掲載でも読んでくれる人が多いのが良かったと言えばよかったのですが、写真の写りがショボイし、自由なレイアウトとかは無理だし、解析は有料&海外ユーザへの対応がないとかの理由でもうやめました。
      ワードプレスは今のところ満足しています。サービスに.com と.org の違いがあったりするので気をつけてー。あと、ドメインがいかにもブログみたいな.wordpress.comとかでなく、金を払えば.com にしてホームページっぽくできるのも気に入ってます。
      あとライブドアは社長が嫌いなので使いませんでした。テヘ♪
      またご連絡しまーす!

  2. こんにちは。 また来ましたっ。

    私、魚を料理しても歓迎されず残されるばかりの日々ですよん。
    がっ、ゆうさんの鮭のパイ包み焼きは好評間違いなし、と記事を読んで確信しました。
    何度も読み返して学習したら、近々に即実践といきます!!!

    それと、質問です。
    この記事にはコメント欄があるのですが、「鮭のパイ包み焼き」にはないですよね?
    私が見落として探せないだけかしら。
    他記事にはどうやってコメント入れたらいいのでしょう?

    1. あらほんとだ。最新記事にはコメント欄がつかないのかな。
      今すんごく忙しくてばたばたしているので落ち着いたらよく見てみます。スミマセン。

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