ラザニアというと、一度にたくさん作れて腹も膨れて温め返しもできる、便利でおいしい家庭料理的なポジションですよね。トマトソースとひき肉でドッシリ、みたいな。そんなラザニアはもちろんいい・・・しかし傍流があってもいいじゃないか。
ほんの少しのしゃれっ気と洗練。きのことリコッタで作るラザニアは家庭よりもむしろデートで食べたい。
これは外食した際に食べたもので、あんまりおいしかったので家に帰ってから作ってみようと試みたものです。ソースに水分が少ないなので出来上がりは固め。食事というよりスナックというか、酒のお供みたいなラザニアです。
材料
きのこ数種類 あわせて600g程度
玉ねぎ1/2個をみじん切り
リコッタチーズ 300g
たまご 1個
牛乳 おおさじ2
にんにく 2カケをみじん切り
マルサラ酒 おおさじ1.5(あれば)
バターおおさじ1
パン粉 おさじ3程度
とろける系チーズ 一握りくらい
セージ 刻んでおおさじ2くらい
ラザニア用パスタ 8枚
塩、こしょう
ホワイトソース
小麦粉 おおさじ山盛り1
バター おおさじ1強
牛乳 200cc前後
・・・・の材料で固めのホワイトソースを作ってください。売っている缶などのものでももちろんかまいません。手づくりする場合は過去記事:ダマにならないホワイトソースをご覧ください。
今回、近所の店でセージが売っていなくて使えなかったのですが、手に入るならぜひフレッシュなものを使ってください。このラザニアにセージが香るかどうかで単価3ドルくらい違うと思う(またいやらしい例えを)。
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リコッタチーズは、脂肪が少なく乳糖が多いイタリアのフレッシュチーズです。うまいまずいは個人の主観なのですが、それでもあえて言わせてもらうとこのチーズはとってもとってもおいしいです。おいしいフレッシュチーズとして、マスカルポーネと双翼をなす存在・・・・ハチミツかけて食べるだけでごちそうデザートです。
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作り方
1) まずパスタの用意をします。
注: 材料に8枚と書きましたが、私の使う焼き型だとパスタ二枚で一面を覆えます。4層にしたいので8枚用意するのですが、お使いの焼き型の形や大きさによって加減してください。
大きな鍋にたっぷりお湯を沸かし、塩を加えてパスタをゆでます。固めに茹で上げたら冷水で洗い、水気を切って少しオリーブオイル(材料外)をまぶしておきます。
邪道かもしれませんが、私はゆでた後で冷たい水で洗ってしまいます。そうしておかないと油を使ってもくっつきまくるし。重ならないように広げておければいいんだろうけど、そんな広いスペースないのよ。。。
2) リコッタチーズのソースを作ります。作り方は簡単。リコッタチーズ、たまご、牛乳おおさじ2を混ぜて軽く塩こしょうします。
よく混ぜたらできあがり。
私はこれだけでアッサリしたソースにしましたが、レストランで食べたものにはおそらくこれにパルメザンかペコリーノのおろしたチーズが入っていたと思います。好みで使ってください。
3) きのこソースの用意をします。
今回、私はホワイトマッシュルーム、クレミニマッシュルーム、ポータベラマッシュルームの三種を使いました。本当はポルチーニが使いたかったです。ポルチーニを使う場合、乾燥キノコは生のもののおよそ1/10の重量というので、そのへんを計算して使用してください。
セージもそうですけど、アストリアから引越ししてきて食材の調達が難しくなっています。アストリアほんとお料理天国だった。
すべてのキノコを薄切りにします。
4)大きな鍋にバターおおさじ1を入れて中火にかけ、みじん切りにした玉ねぎ、にんにく、セージを入れて炒めます。
5) 玉ねぎが透き通ってきたら薄切りにしたキノコを数回に分けて入れます。
キノコの量が多いので、何度かに分けないと鍋からあふれてしまうかと。最初に入れた分がシンナリしてカサが減ったら足し入れてください。軽く塩こしょうします。
6) キノコは炒めてしばらくするとどんどん水分が出てきます。
7) 水分が出きったら、その水分を飛ばすように更に炒め続けてください。
キノコの水分がなくなり、ジリジリいってきたらマルサラ酒を加えます。
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マルサラ酒はイタリア産の強化ワインで、シェリーやポートに似ています。常備しているお宅は少ないでしょうしなければ割愛しても問題ありません。が、キノコをクリーム系に料理したときにほんのすこしマルサラ酒を加えると、香りとふくよかさが一気に引きあがります。
8) 続いてホワイトソースを加えます。このとき、おおさじ3ほどのホワイトソースを残して置いてください。
ベシャメル!ベシャメル来た!
過去記事: ダマにならないホワイトソース参照
混ぜてなじませたら火を止めます。
やだこの時点でこのソースすごいおいしい。
9) さあいよいよラザニアを重ねていきますよ!
まず焼き型全体に焦げ付き防止にバターを塗り(材料外)ます。そして底に薄く、残しておいたおおさじ3のホワイトソースを薄く塗り広げます。
その上にパスタ。
その上にキノコソースの半量を平らに広げます。
その上にまたパスタ。そしてその上にリコッタソースの半量を塗り広げます。
以上を再度繰り返します。一番上がリコッタソースになります。
10) 最後にパン粉ととろけるチーズをぱらぱらとふりかけて完成。あとは焼くだけ。
11) 350度(摂氏170度)に温めておいたオーブンで、表面にきれいな焼き色が付くまで30分ほど焼きます。
焼きあがりました!
いただきまーす!
おいしい。。。大量のマッシュルームをゆっくり炒めてホワイトソースで絡めたんだから、それだけでおいしいのはわかってる。それに(今回使ってないけど)セージの香りがさわやかで、リコッタチーズのまろやかさもあってとても完成度が高い料理になっています。
レストランで食べたものには、仕上げにたっぷりめにセージで香りをつけたバターをかけていたようです。おいしかったけど、これだけでも充分おいしいです。セージとかリコッタとかマルサラとか、普段使う機会の少ない食材を使っていますが、作る手順だけ見ればフツーのラザニアより簡単なくらいです。その気になったらお試しください。
キッチンについて
昨年の夏頃からえらく忙しがって更新が滞ったり、アホな修羅場メシやら掲載したりしておりましたが、8年住んだクイーンズのアストリアと離れてブルックリン某所に引っ越してきました。
どんな雰囲気の場所かといいますと
リカーストアの内部の全面が強化ガラスで覆われていて、ガラス越しに注文&受け取りとかしなくてはならない治安ってことで察してください。
そして家ですが、状態の悪い家を自分たちで治していくことにしました。安く上げるのももちろんですが、家の中を好きなように作っていきたかったのです。
この家、ほんと作りが変わってて、壁にドアがあって開けるとパイプが通ってるだけとかだったりしました。
なにこれ。
で、このドアを取っ払ってパイプを開けて、ここをオープンキッチンにすることにしたんです。
色も好きな色にする。どこの家もアパートもデフォでまっ白じゃないですか。そんなのつまんない。明るくて元気でハッピーな感じのキッチンにしたいんだ。
だからってオレンジかよ。と母からも妹からも言われました。あと寝室をガツンとした青にしたのにも「外国だね」と言われました。
こんな感じに、これから毎回、数回にわけてキッチンを作っていく様子をアップすることにしました。おもしろいと思ったらクリックしてやってください。
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美味しかったですー!!!
特にびっくりだったのがセージ!セージあると無しとでは3ドルどころじゃない違いではないでしょうか。これまでセージは豚肉焼くときくらいしか使ったことなかったのですがもう、キノコ炒めている時から何というよい香りであろうかとつまみ食いしたくてモンモンとしていました。ほんとに美味しかったです。
ただ、リコッタは入手できなかったため、今回、カッテージに生クリームを50mLくらい混ぜて使いました。焼いたあと、卵タマゴした感じになったので、もしかしたらカッテージも少なかったかもしれません。いやそれにしても美味しかった・・キノコ、もう少し水分を飛ばせば良かったかなとか色々と反省もしておりますが、次はどこかでリコッタを入手して、オリジナルな味の再現を試みます。ごちそうさまでした!!!
おお!早速のレシピお試しありがとうございます。
お口に合ったようでなによりです~。