イタリアンプルーンのシュトロイゼルクーヘン

こちらのブログに何度もいらしてくれている方には「なんだこのケーキもう何べんも見たわ」くらいのレシピなのですが、いろんな果物を使ってもおいしく作れて、作るたびに美しいのでやっぱり何度でも載せてしまう。

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大のお気に入りのシュトロイゼルクーヘン、今回は王道・イタリアンプルーンで作ったよー!!

イタリアンプルーン
日本では見たことない果物です。ちょっと楽天で検索してみましたが見つかりませんでした。ひょっとしたら違う名前で流通しているのかもしれません。アメリカやヨーロッパでは夏の季節もののようで、昨年アルザスに行ったときにもよく見ました。
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濃い紫色の皮が美しい。
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しかしこんなおいしそうに見えるくせにそのままかじってもおいしくないんですよ。なんも甘くない。シブい。
そう、本領を発揮するのは過熱後っていう系のフルーツがたまにありますよね、クランベリーとかアプリコットとか。それです。イタリアンプルーンの豹変振りはすごいですよ。一度焼いたら味的にもビジュアル的にも大化けだから期待して。

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切ると中は黄色のようなオレンジのような感じです。熟れると赤みが増すようです。
中に種が入っているので、周囲にぐるっとナイフを入れてひねるようにしてふたつにして種を取り除きます。

シュトロイゼルクーヘンのレシピは過去に何度も掲載していますが、別ページの飛ぶのも面倒でしょうから、ここに再度コピペします。

生地材料(20x30cm型)
小麦粉 180g
ドライイースト 4g
砂糖 30g
たまご 1個
牛乳 70cc
バター 30g

そぼろ(シュトロイゼル)材料
バター 100g
砂糖 80g
小麦粉 100g

果物 500gくらい
砂糖 大さじ2

作り方
1) バターは生地用もそぼろ用も室温にしてやわらかくしておきます。

2) ホームベーカリーを使うともうほんとに簡単!ドライイースト以外のすべての生地の材料をケースに入れて、イーストは専用のケースにセットしパン生地コースにおまかせしてください。

手ごねの場合

3) 手もしくはフードプロセッサの生地こね機能を使う場合は、まず牛乳をおおさじ2ほど容器に分け、人肌程度にレンジで温めてドライイーストと砂糖を分量からおおさじ1ほど混ぜます。

4) 次にイーストも含めたすべての材料をボウルに入れて手でこね、まとまってきたら台に移して両手で力を入れてツルンとした質感になるまでこねます。15分ちょっとかかるかと思います。
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5) ボウルに入れてラップで覆い、50-60分ほど室温で一時発酵させます。室温が低いともっと時間がかかりますがほんとはゆっくり発酵させたほうがいいので問題ないです。

6) そして発酵中にそぼろを作ります。そぼろの材料をすべてボウルに入れ、ざっくりとフォークで混ぜるだけです。このとき練ったらダメ!クッキーになっちゃう!ところどころ混ざりきってないくらいでオッケです。
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これは冷蔵庫に入れておきましょう。冷えて硬くなっていたほうがきれいなそぼろにできるし扱いやすいです。

7) さて、5)の発酵生地の全体の大きさが2倍くらいになったらパンチングして空気を抜き、再度ボウルに入れてラップをして20分ほどベンチタイムを持たせます。これでいいはず(ホームベーカリーを買ってからであまり手ごねとかしなくなったので自分でも心もとないけど)。ホームベーカリーがあればここまでやってくれるんだからほんと楽チン。

8) 焼き型に分量外のバターを薄く塗り、小麦粉を薄くはたいておきます。オーブンを180度に暖めておきます。

9) ベンチタイムをおいた生地を焼き型の大きさに伸ばしてセット。
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フォークで何箇所かさしておきます。生地はすこしフンワリしてたほうがおいしいので、ここまでやっちゃったら室温で待たせておいてそぼろと果物の用意に取り掛かるくらいでちょうどいいと思います。

ここまでの作業はどの果物を使うときも同じです。

12) 9)の生地の上に切った果物をたっぷりのせます。こんなに乗せちゃって大丈夫だろうかと不安になっても大丈夫!これでもかと乗せたほうがおいしいです。

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もう生地がまったく見えないくらいドッサリ乗せちゃいましょう。そして砂糖をサラサラとふりかけます。

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この時点ではアク抜きしないまま放置してしまったナスみたいな色ですが、これが焼くとすごいから。期待して(二度言っちゃった)。

13) さあ最後の作業です。そぼろをふりかけます。

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「なんかたくさんすぎるんだけど分量間違った?」と不安になってもこれまた大丈夫!たっぷり乗せてください。
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はじっこまで果物とそぼろをたっぷりのせましょう。飴みたいになってこびりつく感じにはならないから大丈夫。

14) 160-170度に温めておいたオーブンに入れて30-40分ほど焼きます。
アメリカでは上下から火が当たるガスオーブンが主流で私もこの手のオーブンを使っていますが、日本だと下火が弱かったり、下火がなく上からの加熱しかないオーブンが多いと思います。焼き時間が長くかかるかもしれませんが、その際下の生地が焼ける前に上面が焦げそうになったりするかもしれないので様子をみながら温度や焼き時間を加減してください。

焼けたらオーブンから取り出し、触れるくらいに冷めたら好きな大きさに切り分けてどうぞ!
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だから言ったろ!焼くとすごいって!
全体的に柔らかく崩れて生地によくなじんでおり、どこにあったのこの色?というような鮮やかな赤が目にも食欲をそそります。生のままだと甘くもすっぱくもなくておいしくなかったのに、なんで焼くとこんなにジューシーで酸味さわやかで薫り高くなるのかしら。あと皮が全然じゃまにならない食感なのもミラクルを感じるレベル。

上の写真はオーブンから取り出した直後の、まだグツグツじゅうじゅう言ってる状態です。冷めていくと果物の汁気が生地に吸われますが、メッチャリと濡れた感じとかにはならず理想的になじんでシットリします。もうすごいこの果物。イタリアンフルーツを使って別のお菓子を作って新しいレシピとして書きたいと思ったけど、どう考えてもシュトロイゼルクーヘン以上にこの果物をおいしく食べるレシピとか考え付かない。たぶん存在しないのでは。

生地はイースト生地なのでパンの一種なので朝食や軽食にもピッタリですが、フンワリしてるし重くないのでお菓子としてもいけます。

バーベキューに持っていったのですが、みんな腹いっぱい肉を食べたはずなのにペロリと完食しちゃったことからもその力量を推し量ってください。
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だから真ん中から取るなって。どんだけ砂糖好きなのみんな?

日本で手に入らない食材で恐縮ですが、イチゴやブルーベリー、りんご、桃などを使ってもおいしくできるケーキです。何度も書いてしまうくらいお気に入り&おすすめのレシピで、これを作りなれるようになるとすごく便利です。ぜひぜひお試しください。

過去記事:
いちごとルバーブのシュトロイゼルクーヘン
サマー・ベリー・シュトロイゼルクーヘン

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イタリアンプルーンのシュトロイゼルクーヘン」に14件のコメントがあります

  1. ゆうさん
    イタリアンプルーンのシュトロイゼルクーヘン
    おいしそうです
    素敵なケーキ
    丁寧なrecipe
    嬉しいです
    有難うございます

  2. わかるわかる、だって何度もコメントに食いついちゃうくらいだから、何度もアップしたいですよね!
    メッチョリじゃなくてちゃんとしっとりするのか~。しかもプルーンの皮が気にならない?!
    イーストっていう私にはハードルの高い失敗要素が加わってるから気後れするけど、やってみようかなあ・・・
    イタリアンプルーン、私の行く八百屋でも違う名前で売ってる気がします。なんだっけか・・・

  3. 初めまして
    いつも楽しみに拝見しています。

    丁度、店先でプルーンを見つけたので、作ってみました。
    思ったより、甘くなく、プルーンの酸味が効いてて、すごく美味しく出来ました。

    他の果物や、叔母からもらった酸っぱい梅ジャムでも美味しく出来そうなので、これから試してみたいと思ってます。

    ありがとうございました。

    1. コメント&レシピお試しありがとうございます。
      シュトロイゼルクーヘンってほんとプルーンみたいな酸味の強い果物が本領発揮しますよね。一度イチジクで作ってみたら甘いばっかりでしつこくて食べにくかったです。たぶん梅ジャムでもおいしくできると思います。いろいろお試しください。

      1. Yu様

        お返事ありがとうございます。
        前回作ってから、やっと完食したので2回目に挑戦してみました。

        シュトレーンのレシピを見させて頂いたら(この冬に挑戦するための予習)、イーストを溶かしてから時間を置かなかったり、発行具合の確認もしないまま焼いていたので、反省点を踏まえながらの挑戦!
        前回は、それでも美味しかったのが凄いレシピです。

        結果、パン生地部分が全然違う、、ふわふわしっとりのパンになってて感激。
        叔母からもらった舌がピリピリするくらい酸っぱい梅ジャムも、上にかけたソボロのおかげで中和され丁度良くなってて、これなら食べられる!
        2瓶もらって、どうしようかと思っていたので助かりました。

        他の果物でも試したいので、しばらくは、シュトロイゼルクーヘン修行が続きそうです。

      2. 再コメありがとうございます。
        このケーキはすっぱい果物で本領発揮しますよね!梅ジャムおいしそう。

  4. 初めまして。日曜日の朝ごはんに作りました!作り始めたのが遅かったので食べたのはお昼になってしまいましたが(笑)プルーンの紫?ピンク?がとてもキレイ!!
    甘酸っぱくとってもおいしかったです。アメリカ人の旦那も気に入ってくれました♪
    また作ります~~(*´▽`*)

    1. はじめまして、承認が遅くなってすみません!
      レシピお試しありがとうございます。このケーキは色もきれいだし甘酸っぱさもいいですよね。これからの季節はりんご&クランベリーがおすすめです~。

      1. またプルーンの季節になりました。毎年スーパーでプルーンが売り出されるとこちらのレシピに戻ってきます。
        なんだかんだ毎年一回は作っていますよ~!!

      2. ぷーぎーさん、
        レシピを気に入ってくれてありがとうございます。私もこのケーキは年に一度は作ってます~

  5. これは・・・・!初めてコメントさせていただきます。うちの主人がチェコ人なのですが義母の作るプラムのコラーチェがこちらのものとそっくりなのです!焼きあがりもですが特に切った感じが同じものだと確信するぐらい似ています。義母は庭で取れたプラム、ラズベリー、桜桃などで作っていました。夏は果物がたくさんなるのでほぼ毎日作ってくれます。あと生地に庭で取れたおばけズッキーニをすって入れていましたね。いやーそっくり!

    1. コメントありがとうございます&お返事が遅れてすみません。
      すごく似た感じのお菓子がヨーロッパ各地にあるようです。簡単だしおいしいからでしょうね。
      ズッキーニ気になります。

  6. 初めまして。
    美味しそうで是非作ってみたいんですが、こちらのバターは有塩でしょうか無塩でしょうか?
    欧米では無塩バターが一般的と聞きましたが、パンには普通塩を入れるし…と考えてたらわけが分からなくなりました。
    宜しければお教え下さい。

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