おまたせ!ちゃんとしたレシピになるまで試作を繰り返したんだけど、そろそろ真剣に痩せないと膝とかやばいんじゃないかってくらいのデブなんで毎日毎日ケーキも食べていられないとかいう事情があって時間がかかっちゃったよ!
たっぷりラム酒を使った生地を、重曹とベーキングパウダーの両方使って力任せに膨らませるから失敗しないで作れるはず。そんな乱暴なレシピなのにできあがりは上等、どこに持って行っても恥ずかしくない上品で劇おいしいチョコレートケーキになりました。
材料・生地
お好きなチョコ 100g
砂糖 50g(加糖チョコ使用の場合です。)
全卵 1個
卵黄 1個
バター 80g、室温で柔らかくしておく
砂糖 50g
ラム酒・生地用 100ml
ラム酒・仕上げ用 大さじ3
☆小麦粉 50g
☆ココアパウダー 30g
☆ベーキングソーダ(重曹)小さじ1/4
☆ベーキングパウダー 小さじ1/2
☆塩 ひとつまみ(好みで)
12cm x 12cm の小さな四角いケーキ型ひとつ分の分量です。パウンド型を使用するなら材料を二倍してください。ええ、ラム酒カップ1杯です。
チョコレートは、今回リンツのカカオ70%を一枚使いました。一回目では製菓用のチョコ、同じく70%のを使ったのですが、別ににそっちの方がおいしかったとかなめらかさが違ったとかツヤがなんとかということはなかったような・・・・あんまり繊細さとかの要素がないレシピでもあるので、好みで自分が食べておいしいチョコを使ってよろしいかと思います。
カカオパウダーもたっぷりだけど、チョコレートもたっぷり生地に入りますよ!上がる上がる。
作り方
1)まずは☆印の粉系材料をすべて合わせてふるいます。オーブンは170度(華氏340度)に温めます。型には分量外のバターを薄く塗って小麦粉を振っておいてください。
やっぱりココアパウダーは生地に混ざりにくいので、小麦粉と合わせてふるうひと手間が必要です。
2)チョコレートは刻んで湯せんで溶かします。直接火にかけずにやんわりと熱を与えることと、高温にしずぎず50-60度くらいで溶かすことがツヤとかなめらかさとかを最適にするには必要という話ですが、繰り返しになっちゃいますが、あんま細心な手順は要らないレシピなので気楽にどうぞ。イモとかゆでてる鍋にチョコ入れたボウル浮かべておけばいいから。
3)大きめのボウルに室温で柔らかくして置いたバターを入れ、砂糖を加えて泡だて器で混ぜます。私は手元にあったのでライトブラウンシュガーを使いましたが、上白糖でもグラニュー糖でも問題ありません。
上記の分量(70%のダークチョコに50gの砂糖)で作ると甘さ控えめな大人っぽい出来上がりになります。無糖チョコを使うなら、ここで砂糖を増量しないとさすがにお菓子として不満足なくらい甘さ不足になるかと思います。
4)全卵と卵黄を合わせて割りほぐしておいたものを加えます。
分離しちゃっても大丈夫。
4)ここで溶かしたチョコを混ぜ入れます。
この時チョコが熱いとバターが溶けてしまうかもしれませんが、これもあんまり気にしなくて大丈夫です。丁寧にバターを泡立てて空気を含ませて・・・とかのケーキじゃないので。
5)そしてラム酒を混ぜ入れます。
実際にこのレシピのままの分量でラム酒を入れようとすると「あれ、ほんとに?」ともう一回確認したくなるくらいの量に感じる方が多いんじゃないかと思います。しかし、なんとなくこれじゃヤバいんじゃないか?とか訴えてくるご自分の判断力は信じないでください。私を信じてほしい。
チョコ生地の水面。大丈夫ついておいで。
このレシピを書くにあたってラム酒やブランデーを生地にたっぷり入れたケーキのレシピをいくつも比較検討しましたが、アメリカのレシピではやっぱり重曹+ベーキングパウダーの両方を使って膨張剤まかせに焼くので酒(水分)を入れることを恐れていないものが多かったです。私も試作一回目ではやっぱり怖かったのでラム酒75mlでおそるおそるやってみたのですが、全然問題なくてむしろ増量したレシピにしてしまいましたもん。チョコレートをとかして生地に混ぜちゃう力強さがすごい。どんだけ入れても分離する気がしない。
6)ラム酒が均一に混ざったらヘラに持ち替えて、1)で合わせてふるっておいた粉系を数回に分けて混ぜ入れます。
全部混ざるとネッチリした質感になっていると思います。
7)1)で準備しておいた焼き型に生地を入れます。ヘラでボトンと落とし入れる感じになるかと。
少し高いところから型を落として生地を落ち着かせ、表面はヘラで平らにならしてください。
8)温めておいたオーブンに入れて20分ほど焼きます。型の大きさ、生地の厚み(深さ)で焼き時間が変わってきます。竹串かつまようじなどを刺して、生っぽい生地がついて来るようなら様子を見ながら焼き時間を延ばしてください。私の型(12x12 cm 角型)では35分ほどかかりました。
9)焼きあがったら熱いうちに仕上げ用ラム酒大さじ2振りかけます。
そのまま室温で冷やします。すっかり冷えたらラップで覆ってそのまま次の日までおいておきます。
10)焼いた次の日に型から出してひっくり返し、ケーキ底を上に向けてから再度ラム酒を大さじ1かけまわし、ラップで全体をぴったりと覆います。そのまま丸一日待ったら再度ひっくり返します。ちゃんと焼き面が上に来ていますね?はいこれで全体に仕上げラム酒がいい感じに染み渡ったケーキになりました!オッケーイ!
こうして仕上げに丸二日かけておくと、ケーキも落ち着くし酒も滲みるし重曹臭さもかなり和らぎます。
(私の使ったケーキ型は底面が飾りになっているものなので、底を上面に置いていますがほんとのところ上下どっちでも問題ないです。美しいほうを上に見せてあげてください。もし底がラム酒でぐっしょりした感じになっていたら、そちらを上にしてもう一日置いてみてください。)
でこれがまた自分で言うのもアレだけどおいしいから。しっとり、ほろりなのにボロボロしない。バターの乳脂肪だけじゃなくカカオ由来の脂肪の頼もしさよ。チョコの風味は言うに及ばずくらいの話。このケーキをひとかけ口にくわえてスーハーしてみて欲しい。作る手順自体は難しくないし失敗もしにくいし、マフィン型で小さく焼いてもおいしくできる使いやすいレシピになったと思います。今年のバレンタインにぜひお試しください。
生地に入れたラム酒は焼いてる間におそらくアルコール分は抜けているんじゃないかと思いますが、仕上げに生のままの酒をけっこうたっぷり使っていますのでアルコール分解の弱い方やお子様は気をつけてお召し上がりください。心配なら仕上げのラム酒を割愛しちゃっても十分おいしいケーキです。たぶん大丈夫だろうとは思うけど、一応の免責でした~。
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