先日からミートボールのレシピを連続でお届けしていますが、今回のレシピは日本にお住まいの方にはかなり目新しいのではないでしょうか。ギリシャ風のお料理です。
スパイスを効かせたラム肉のミートボールを、きゅうりとヨーグルトのさわやかソースでいただきます。
ギリシャ料理
ギリシャ系人口の多いアストリアに住んでいるため近所にはグリークレストランが多くあり、ギリシャ系食材も手に入りやすい環境なので自然とギリシャ料理には興味を持っていました。
特徴的な素材としてレモン・オリーブオイル・オリーブ・トマトがあげられるでしょう。スパイスやハーブの使用も豊かで、肉は豚、牛も使いますがラム肉もよく使われます。そして海産物も魚だけでなくタコ、イカ、貝などをグリルにしたり酢漬けにしたりとたくみに扱います。
調理方法はシンプルに素材を生かすことが多く、レストランのメニューでも「ほら火であぶったぞ!これが一番うまいんだレモンかけてさあ食べなされ」みたいなものが多いような気がします。家庭料理だとまた違うのかな。あとお菓子は思い出しただけで血糖値が上がりそうなくらい激甘なものが多い・・・そしてそれがおいしいんだから困っちゃう。ガラクトブレコとか超やばい。
いつも参考にしている日本語で書かれたギリシャ料理のブログに、salahiさんのギリシャのごはんがあります。これがすばらしい。ギリシャ料理はシンプルに見えて要所を押さえないとショボイことになるのですが、その要所がこちらのブログで惜しげもなく明らかにされています。「あ~~~あのレモンポテトなんぼやってもおいしくできなかったけどこういうことだったのね!合点!」みたいな。
今回は私の創作なのでギリシャ料理といえるかどうかビミョーです。ギリシャ料理の前菜の定番にジャッジキ(Tzatziki)というディップがあります。きゅうりとヨーグルトのソースで、パンなどと一緒にいただくものですが、これをラム肉で作ったミートボールにかけて食べるようにしました。
材料
ラムひき肉 200g
玉ねぎ(小) 1/2個、みじん切り
パン粉 おおさじやまもり2
牛乳 50cc
オレガノ(乾燥) こさじ1/2
コリアンダー、 クミン 各少々
塩、こしょう
ソース材料
きゅうり、 1本
ヨーグルト おおさじ3-4程度
ガーリックパウダー 少々
パセリみじん切り おおさじ1程度
砂糖 こさじ1/2
塩、こしょう
好みでコリアンダー、 クミン、チリペッパー、青唐辛子など
スパイスやハーブが手元になければ割愛してもオッケ・・・・と言いたいところなのですが、ここはやはりオレガノとクミンはぜひ使って欲しい。クミンは特に香りが強く特徴的なので、これがちょっと入っていると異国情緒が香ります。
ラムの挽肉は日本では手に入れにくいんじゃないでしょうか。言ってしまえば別に豚でも牛でもかまいませんが一応ネットで買えるようなのでリンクを張っておきます。
![]() 粗挽きラム挽肉150g(冷凍真空パック) |
作り方
1) ひき肉を大きなボウルに入れ、そこに玉ねぎ、コリアンダー、クミン、オレガノ、パン粉、牛乳、塩こしょう各少々を加えます。
2)よく混ぜます。
これを15-20分程度、休ませておきます。パン粉が水分を吸って全体が落ち着くのを待つのです。
3) ソースの準備をします。まずはきゅうりをよく洗い、水気を切って両端を切り落とします。
4) それをおろし金でおろします。
ほんとはここでポルナレフの超像稼動で「すりけずってやるぜー!」とかやりたかった。テレビアニメ見たすぎて胸が苦しい。あとこのブログで随所にジョジョラーであることをアピールしているのですが、まだ一度のツッコミすら入れてもらっていません。得意ポーズはウェカピポです。
5) おろしたきゅうりをーーー
大根おろしの水分を切る要領で、キュッと手で絞って水気を切ります。
6) ボウルにヨーグルト、スパイス類、塩こしょう、砂糖、パセリ、水気を絞ったきゅうりを入れます。
水きりヨーグルトやグリークヨーグルトなら理想的です。普通のヨーグルトを使用する場合、きゅうりの水気をできるだけきつく絞り落としてください。
これを混ぜたものが前述のジャッジキですが、本来は生のにんにくをおろして入れ、レモン、オリーブオイルなども加えて味を整えます。そしてパセリでなくミントやオレガノを使います。もうこれは何度か作って各家庭の好みを具現するべき。私はなんだか生のにんにくは生臭い感じがしてガーリックパウダーを使うことが多いです。にんにくの辛さはおいしいんだけどなー。
こんなインチキでなくちゃんとしたレシピはsalahiさんのブログでご確認ください。
そして私は少しスパイシーさを加えたいのでペッパー類を入れてしまいます。色彩的にきゅうりのさわやかなグリーンを殺したくないので、生の青唐辛子があるとうれしい。
これもおろし金で適量おろして使います。
7) 2)で作った肉ダネをミートボール型に丸めます。好みの大きさでどうぞ。
軽く油を引いたフライパンかオーブンで火が入るまで焼きます。ラム肉なのであんまり焼きすぎずしっとりジューシーなところをいただきたい。
8) それではサラダやパンと一緒に、レモンとソースを添えていただきましょう!
サラダは葉野菜に玉ねぎ、オリーブ、トマトを少しずつ加えてフェタチーズを散らし、オリーブオイルとレモンのシンプルな味付けで食べるのがギリシャ系レストランでよくありますね。ピタパンなんかがあるともっとギリシャっぽい。
北海道出身なのでラム肉は大好物なのですが、こうして食べるのもまたおいしい。やっぱり少スパイスを使って、いつもと違った風味にするとおもしろいですね。ラムのミートボールうまい。これジンギスカンのタレで食べたi・・・・いやゲフンゲフンきゅうりソースおいしい!おいしいって!
このミートボールは次の日にピタパンではさんで昼飯にするのもアリです。
日本でピタパンというとパカっと中が開いて空洞になっているものを指すようですね。ギリシャのピタパンは中があいておらず、薄焼きながらもモッチリふんわりしています。どちらかと言うとインド料理のナンに近いかと。
パンにはさんで食べるなら、ひよこ豆で作るペースト、フムスを厚く塗っておくとピッタリ。
何種類もミートボールを作っていますが、実はこのレシピがドテラの一番のお気に入りです。好きな人にはとても喜ばれるでしょう。前述していますが、ラムでなくても牛でも豚でもおいしく作れますので一風変わった料理を食べたいというようなときにはお試しください。
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これ、旦那が好き!!
今度、週末に作ってみるわーーん。
ありがとうー。
はじめまして。いつも楽しみに読ませてもらってます!
先日初めてこのギリシャ風ミートボールにトライしてみました。ラム肉買うのも初めてでしたが、美味しくできました!このキュウリソースも美味しかったです。私もシルバーチャリオットは出せないので人力でやりましたけど(笑)。
コメント&レシピお試しありがとうございます。
このきゅうりソースはラム肉に合って私も気に入っています。チャリオッツ・・・・イタリアで再登場したときには震えたわぁ。。。