茄子のカポナータ風

アメリカではクリスマスに並ぶ最大のイベント、サンクスギビングがはや今週に迫ってまいりました。メインディッシュにターキー、付け合わせのポテトと野菜、そして作るのもお楽しみのデザートのケーキやパイとメニューは確定・・・・あ!そういえばアレどうしよう!

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という風に、案外と思案が浮かばないことが多いのが前菜ではないでしょうか。今回は、たっぷりのディナーの前につまむのにちょうどいい野菜の一品です。

サンクスギビング
サンクスギビングではターキーを食べる習慣なのですが、もうね、ターキーのレシピとか書く必要ないと思う、私の場合。前年、前々年、前々々年とターキーのローストについてはネッチリと書き込みすぎてもう書き加えたい要素がほとんどないです。むしろ読み返すと無駄口が多くてうんざりするレベル。
サンクスギビングが来る….ターキーの用意はいいかー?
ターキーを焼こう!解凍・ブライン編
ターキーを焼こう!ロースト編
ターキーを焼こう!スタッフィング編
ターキーを焼こう!メニューご提案編

ありがたいことにこれらターキーレシピは検索でも上位にあがって、ブログへのコメントにも参考になるとかおいしくできたなどのお声をいただいております。とてもとてもうれしく思っています。

カポナータ
イタリアのお料理で、茄子を揚げてからトマトなどの野菜と合わせて煮たもので、シンプルでありながら材料の組み合わせの妙により味わいは深く複雑かつ軽やか。材料に高価なものは不要だけどどんな場面に出しても恥ずかしくない、上手に作れるととても便利なお料理だと思います。
私のはとても本場のものとは言えない代物・・・どんなナスを使っても同じような仕上がりになるよう、クッタクタに煮てしまうことでできあがりを安定させました。

材料
ナス 500g
トマト 刻んでカップ1/2程度
にんにく 2,3カケをみじん切り
オリーブ(種抜き) 30g
ケッパー おおさじ1
くるみ 30g(乾煎りしておく)
バジル ひと握り
オリーブオイル おおさじ3-5
レモン汁 おおさじ1-2
塩、こしょう

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ナスはアメリカのデカなすでもおいしく作れますが、細くて紫のチャイニーズナスや小ぶりのイタリアンエッグプラントもよし。ホーランドナスなら願ってもないけど、正直高いのでもったいない。日本でならどんなナスでもおいしく作れそう。

作り方
1) 早速の邪道!ナスは揚げません。
イタリア料理にまじめに取り組んでる方ならここで「素揚げなくしてカポナータ言うな」的に舌打ちしそう。実際このレシピ書く前にいつもお世話になってるabebeさんのブログを拝見したらにすごくちゃんとしたレシピと料理の背景が詳しく書かれていて気持ちがくじけ、今日のタイトルの末尾に「風」とかつけてしまいました。メンタル弱ぇ。

ナスを小さなサイコロ状に切りまして、大きなボウルにたっぷりの水を張り、多めの塩(分量外)を溶かしたところに入れます。

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塩水に切ったナスを入れておくとアクも抜けるし、調理するときの油の吸収も少なくなります。日本のナスならアクとかあんまり気にすることもないだろうけどなー。

2)ケッパーは塩漬けや酢漬けになっていると思います。軽く水でゆすいでから細かく刻みます。
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3) オリーブは大きさが様々なので30gと書きましたが、中くらいの種抜きオリーブを12-3粒くらい使用しました。これも細かく刻みます。
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4) 1)で塩水につけておいたナスを水から引き揚げ、キッチンペーパーやタオルなどで水気を拭きとります。これがやや手間に感じますが、ここで水気が切れていないと次の手順で油焼きしたいところがうまくいきません。

5) フライパンや中華鍋などを中火で熱し、オリーブオイルをおおさじ3ほど入れます。量が多いように感じますが、素揚げの代替だと思えば軽い。油が十分温まったところで、4)で水気を切っておいたナスを入れて油焼きします。
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途中、油が足りないようなら足してください。

6)ナスに十分油が回って火が通ったようならトマト、オリーブ、ケッパー、にんにくを入れます。
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トマトは生でも缶でも。

7)ざっと混ぜたらひたひた弱くらいの量の水を入れ、強めの弱火で時々かき混ぜながら煮込みます。使用するナスの質によって、すぐに煮崩れるものや肉質がしっかりしているものなどの違いが出てくると思います。これは各自お試しの上、好みのものを探してください。水気が足りなくなってもまだナスが硬いようなら、さらに水を加えて好みの質感になるまで煮てください。

8) 水気が引いたら味見をして塩加減を決め、レモン汁を少しずつ、味見をしながら加えます。ほんとは酢を使うものなのですが、私はレモン汁を少量使うのがさっぱりしてさわやかで好きです。野菜の甘さが弱いようならほんの少し砂糖を使っちゃうときもあります。
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生トマト使うなら皮を湯むきした方がいいでしょう。見てこのなじまないトマトの皮。

9)最後に、これも邪道ですが私は乾煎りして刻んだくるみを混ぜてしまいます。ちょっとナッティで歯ごたえがあって気に入ってるんですがどうでしょう。あとはバジルを散らしたり、オリーブオイルをかけまわしたりして仕上げて出来上がり。

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ピタパン(ポケット状のでなくインドのナンに似た平焼きパン)などにつけていただきます!

普段パチモンのレシピをバカにしてるもんだから邪道的なアレンジを加えたことに若干気が引けてはいますが、これね、何度も作ってみてやっと書くことにしたレシピなんでおいしくできますよ。サンクスギビングは人が集まるからベジタリアンとかグルテンフリーとかの人が来ちゃうと作れる料理の幅がグンと狭くなりますが、そんなときにこんな野菜のレシピが頼りになりますよね。それにこれはだれが食べてもおいしいし。ナッツはアレルギーを持ってる人が多いので、くるみは使わなくてもかないません。少しレッドペッパーで辛みをつけるのもアリです。

ギリギリの更新になってしまいましたが、両日中に日本のかぼちゃを使ったレシピをもう一点、サンクスギビングの前にアップする予定です。これも前菜にピッタリで、ちょっぴり日本風だけどどなたにも喜ばれる料理です。お楽しみにいらしてください。

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茄子のカポナータ風」に3件のコメントがあります

  1. 早速作ってみました! クルミが香ばしくて歯触りも良く、おいしかったです。イタリアンミートボールに続き、我が家の定番になりそうです。
    かぼちゃのレシピも楽しみにしています。

    1. 早速のレシピお試しありがとうございます。
      おいしくできたとのこと、こちらこそうれしいです。

  2. お久しぶりですね。
    こちらからのアクセスが急に増えてたので再開されたんだなぁと思ってやってきました。
    カポナータいいですね!ゆうさん的なカポナータの位置付けとか、なるほどなぁと思いました。
    相変わらず面白い文章で、やんちゃな表現の中に思慮深い料理への思いと知識が垣間見えて、いつもながらさすがだなぁとこちらも勉強になります。笑

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