日本なら豚肉の薄切り使えばいいんだけどさぁ。
豚の薄切り肉が手に入りにくいんでベーコン使ったらけっこうおいしかったでござる☆の巻き~。
酒粕だって入手は簡単ではないでござる
NYでは日系のスーパーに行けば手に入るんですけど、種類はないし割高だしで、普段はあんまり買わないんです。でもどうしても酒粕が食べたくなりました。いや私、酒粕が大好物で砂糖かけてそのまま食べるくらい好きなんです。
かつて奈良に住んできたときには、土地柄的にも酒蔵が多かったので冬は毎週のように酒蔵見物に行って、おいしい酒はもちろん、絞りの甘いジットリした酒粕を買ってこれたのが懐かしい。
材料
酒粕 100g程度
味噌 おおさじ2-3くらい
豆腐 半丁
こんにゃく 1/2パック
にんじん 小一本
さといも 4-5個
大根 10-12センチくらい
ベーコン 150gくらい
だし汁 カップ4-5くらい
塩、七味とうがらし、ネギ 各少々
材料の分量は適当です。手に入るなら油揚げとか入れるのもいいでしょう。
ベーコンはできれば厚切りで、強めに燻製したものが好ましいです。皮が付いている場合は切り落とします。
作り方
1) まず大根とにんじんの皮をむいて切ります。豪胆に乱切りするのももちろんアリですが、今回私はいちょう切りしました。さといもは皮をむいて小さめの一口大に切り、水に漬けておきます。ベーコンは大きめ一口大に切りましょう。こんにゃくはちぎってもいいのですが、薄切りにしました。
ピロピロした歯ざわりかわいい。こんにゃくってたいした栄養もないくせに存在感すごいですよね。こんにゃく臭が気になる時は塩もみしとくとけっこう違いますよ。もっと丁寧にやるなら塩もみしたあとゆでるといいです。
そうそう、学生時代の友達K君にはこんにゃくをtenga的に使用してかぶれて病院行ったというエピソードがあるのですが、今検索してみるとそういう人がけっこういるようですね(何を検索してるの奥さん?というツッコミが聞こえたような気がします)。私の結婚式当日はドシャ降りで「着物用意してたけどあきらめた」というガッカリ顔のおばさまもいたのですが、汚さないよう持参した靴を来る途中のタクシーに忘れてズタ靴で出席したのも彼です。
2) さて!鍋にベーコンを入れ、弱めの中火で油を出すように炒めます。
3) ベーコンの油が出たところでにんじんを入れます。
4) にんじんに油がなじんだくらいのタイミングで大根も行け。
5) 大根が透き通ってきたらこんにゃくを入れ、少し火を強めて炒め合わせます。
K氏いわく、高級なほうがいいかと思って原材料に生芋使用というのを使ったのが間違いだったそうです。知恵を使ったようでどうしようもないアホさ加減。
6) そしてだし汁を鍋に加えます。
今回、私はダシパックとコンブを水に漬けていたものを使います。
7) 一度強火で沸騰させ、アクが浮いてきたらすくい取ります。味噌をおおさじ1くらい、この段階で入れます。
味噌は煮すぎると風味が飛ぶので仕上げころに入れるのが定法なのですが、豚汁とか粕汁みたいな汁物は最初に具材を煮るときから少し味噌を入れておくと、なんだかおいしく出来上がります。なんでかな。
コンブやダシパックは、適当なところで取り出しておきましょう。
8) 一度アクを取ったところで、さといもを入れます。
きれいな仕上がりにしたいなら、あらかじめさといもは軽くゆでこぼしておくと、ぬめりとかアクとかが軽減します。こういう家庭料理の定番みたいな料理でも、こんなふうに丁寧な作業を加えようと思うと随所に改善の余地があるもんだから家事ってきりがないですよね。
9) ここで、あつあつの煮汁をおたまに2,3杯すくいとって粕を浸しておくといいですよ。
すこしふやかして柔らかくしておかないと、粕ってなかなか煮汁に混じらないですよね。おいしいのに強情な子。
必要なら泡だて器でも使って混ぜて溶かしておきましょう。
10) さといもが柔らかく煮えたら、豆腐を小さめ一口大に切って鍋に入れます。
味見をし、味噌を加えてここで味加減を決めます。これから粕が入るので、ちょっと濃い目くらいにしておくとちょうどいいでしょう。
そして最後に粕を投入。
あれ?キッチンのそっちでなにやってるの?
も・・・・・餅?????正月もとっくに終わってバレンタインのレシピとかが検索に上がってくるこの時期に餅を搗いたと??
はい、餅を焼いて香ばしく焼き目をつけたものをお椀に入れ、その上からアツアツの粕汁を注ぎ、きざみネギと七味唐辛子を振っていただきましょう。
いや餅はなくてもいいんですけど。あるとすごいおいしいです。はい。
ベーコンの油の風味・・・・粕や味噌とかなりお似合いです。個人的には鮭とか豚とか使ったのより好きかも。いや、もうそんなオーソドックスな粕汁は忘れてしまっているのかしら、私。餅おいしい。
引越し先と猫と傷心
キッチンを手づくりする様子を書いていたのですが、今日はそのころ私のハートをブレイクしたちょっとした事件について。引越ししたのが9月末日だったのですが、そのころから家のまわりには野良とか外猫とかが複数ウロウロしていることには気付いていました。
さわらせにゃんこ筆頭。にゃーーん。
この頃まだキッチンがなくて朝は近所のダイナーで食べていたのですが、そこから帰って来る時間に決まってこの子が玄関先で待ってたりしました。かわいいわぁ。
すごい家の中を覗き込んでくるのよ。
かわいいけど首輪してるから飼い猫だろうし、家に入れてやるのは躊躇しちゃう。
入りたいの?入って来たいの?
知らないうちに入り込まれちゃって~。と言い訳も立つような感じだとこちらとしてはやりやすいのよ?みたいな。毛並みも顔立ちもきれいな子だけど、やっぱ飼い猫らしく寒くなると外に出ないようで、冬になったらパッタリと見ないようになりました。
さて、そうした飼い主のいる猫でない子たちはもっとワイルドな風貌をしているのですが、生粋の野良とかは警戒心が強く近寄ると逃げます。でも野良でも飼い猫でもないっぽいのに、手を出せばにゃーんとか言って小走りに近寄ってくるフレンドリー子がいて気になっていたのですが、11月に入ってすごく寒くなる夜に、その猫が足を怪我したらしい様子でいたのを見つけてしまいました。猫のほうも、あ!みたいな顔して駆け寄って来てしまったので、ほっとけなくて家に連れてきちゃったんですよ。
と。。。とりあえず箱にタオル敷いてみたんだけど。
猫飼ったことないからよくわからなくて。その節にはみなさんにツイッターやフェイスブックで教えていただいて助かりました。
寒さに弱いっぽいから家に入れてしまった。
すごい落ち着いた様子。
夜に家の中をうろうろされて汚されたりするのもイヤだったんで、玄関先の二重ドアの間においておいたのが土曜の夜。
もう次の日は家の玄関前から動かないの。目を離すとスルっと入ってくるし、哀れな様子でもあったので日曜の夜も玄関に宿泊させることにしたのですが、体も弱ってるようだし怪我もしてる・・・・あちこちの動物病院に連絡を取ろうとしてみました。日曜だから留守電とメールで。
足の怪我も気になったんで、薬局に行って相談して傷口の消毒とか化膿止めとか買ってきて使ったりもしたんだけど。
月曜の朝、なんかますます弱った様子で、水は飲むけどフードを食べないので真剣に心配になってきました。玄関先といわず、家の中のもっとあったかいところにおいてやればよかったかなと後悔しはじめたところで前日留守電入れてた動物病院から電話をもらい、朝のうちにみてもらえることになったのですぐタクシーに乗せていきました。
で、小柄で細いから子猫だと思ってたのですがこれが老猫だったの。結局あんまり弱ってるし、老衰もあるし、かなり進んだ癌もあるし、怪我の化膿もひどいしで安楽死させることを進められてしまったのですよ。
そ・・・・そんな決断わたしにさせないで。。。。という気持ち。正直なところ。そんな重態だとも思ってなかったから心の準備もできてないわ。
横にしたらもうグッタリ。
そんなことなら家に連れてきて、あったかいところでなにかおいしいものでも食べさせてるうちに自然死してくれたらまだいいんじゃないかと言ってみたのですが、お医者は「この子かなり痛みはあるはずだし、このままなら近いうちに発作を起こして死ぬことになると思う。今朝なにも食べなかったんならもう何も食べないだろうし、安楽死させるのが一番人道的なことだと思う。私の猫だったら私もそうする。」と言われてサインしてきました。
日常の仕事も家の仕事もたくさんあって忙しいのに、こんなことで意気消沈してしばらく元気なくなってしまいました。別に見た人に肯定してもらいたいとか慰めて欲しいとかじゃないのでお気になさらず。犬が好きなんだけど、猫も飼ってかわいがって暮らしたいなー。
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Yuさん、こんにちは。まあ・・・。私もたいそう可愛がった猫がいたんですよ。その子も老衰で亡くなったんですけれど・・・死に対する恐れってないみたいでした。老いると、時に病で相当苦しそうだったことを思い出しました。
また私も猫を飼って、お料理中にすぐ後ろにいて踏みそうになったりしたいです。
先日ドテラさんが好きなドイツ風のポテトサラダ、作りましたよ。美味しくできましたよ。キノコのラザニアとかクリームドスピナッチも近々作ってみますね。
コメントありがとうございます。
ほんとペットを飼うと年取ったときの世話が切なくて。
ポテトサラダ、おいしくできたそうでうれしいです。他のもおいしくできたらお知らせください~。
私も最近、粕にハマっています
かといって酒粕からつくる甘酒は。。。(私の作り方に問題があるんだろう)
粕汁は必ず生姜は入れたくなりますね
でも餅は初めて聞きました
うどんも合うだろうしな~
私の場合はごった煮的に煮ちゃうので
手順を参考に作ってみたいです^^;
猫ちゃんお気持ち察しします
アメリカでは安楽死が一般的なのかなぁ
難しいところですね
私も犬猫好きですが子猫なら保護してきましたが
老猫だったら。。。う~ん。。。
その子と関わった意味があるのかもしれない
と思いつつ、美味しいものを食べて元気取り戻してください
コメントありがとうございます&あー生姜入れればよかった。
安楽死は一般的というか、もうそれがベストな状況だったんだと思います。
飼い主の感情だけで苦しいのを長引かせるのもかわいそうだし、難しいところですよね。こんな決断も人間の義務でしょうね。
何時も楽しく拝見させて頂いております。
美味しそうなレシピを載せて頂くと、必ず作らせて頂いております。
もう毎日覗かせて頂くのが日課となっております。(笑)
さて、猫ちゃんの件では、御辛い思いをされましたね。
私は犬も猫も大好きで、現在は小型犬6匹と暮らしております。
そもそも貴女様と同じ様に、レスキューしたのが始まりでした。
家に迎え入れると言う事は、「命を預かる」と言う事ですね。
その喜びの、何倍もの辛い別れを覚悟しなければならない事を、
何時も思い知らされます。
この猫ちゃんは人生(猫生?)最期の大事な瞬間に、
貴女に看取られ、貴女に愛され、とても幸せだったと思います。
御辛い思いはされましたが、猫ちゃんが天国で喜んでいると思います。
私の心にも、暖かいものが残りました。
御立派な決断だったと賞賛致します。
P.S.奈良に居られた事がおありなのですね!
私も奈良出身なのです(今はL.A.在住ですが)。
なんとなく親近感を覚え、コメントさせて頂きました。
コメントありがとうございます&レシピお試しありがとうございます。
うちではレスキューしたというほど世話もできなかったです。
でも天国で喜んでるはず~とか自分で納得しようとするのも独りよがりというか、反省とか再考とかの余地はいつでも持っていたほうがいいのかな、と考えたりしてました。
奈良というと春鹿酒造ですね、なつかしいなあ。
最後に幸せ貰ったネコちゃんだわ
大勢の人間のなかから選ばれたんだと思います
天国に安心して旅だったでしょう
我が家には年寄りおじいちゃんネコと2歳の
男ネコと女の子ネコいます
昨年2匹みとりました
何故かこの子達全くグルメじゃなくて反対にネコ母の私はお肉大好きこれからもレシピ楽しみにしてます